宗教主任 石垣 雅子

聖書の言葉

気をつけて、目を覚ましていなさい。
その時がいつなのか、あなたがたには分からないからである。

日本聖書協会 新共同訳 新約聖書 マルコによる福音書13章33節

 

今週末、今度の日曜日は参議院選挙の投票日であることをご存じでしょうか。18歳から投票権が与えられることになって初めての国政選挙だということで注目されています。高校3年生の中にも、すでに18歳になっていて投票所入場券が届いている人、あるいはすでに期日前投票を済ませたという人もいるかもしれません。青森県は選挙の投票率の低い県だといわれています。「行くのめんどくさい」とか「誰に入れて良いかわかんない」とか「投票しても何も変わらない」などと言わずに、ぜひ行って下さい。これはもちろんわたしたち大人も同じです。

ドイツの学校の授業で「ヒトラーを生み出したのは誰か」というテーマの授業があるそうです。第二次世界大戦を巻き起こし、ユダヤ人やその他の人々を強制収容所に送りたくさんの人々を殺したナチスドイツのヒトラーのことは聞いたことがあることでしょう。そのヒトラーを指導者として選んだのは当時のドイツ国民であるのだというのが授業の結論だとのことでした。ヒトラーは勝手に指導者になったわけではなく、選挙により国民に選ばれ指導者となった。結果として多くの悲劇をつくり出していくこととなった。このことを考えさせるための授業なのでしょう。そして、選挙の意味を考えさせようとしているのでしょう。

今日読んだ聖書はイエスの言葉です。「気をつけて、目を覚ましていなさい。その時がいつなのか、あなたがたには分からないからである」と語られています。これをわたしはイエスのわたしたち人間に対する警告だと理解しています。眠ってしまっていては、ぼけっとしてしまっていてはいけないのだと語っているのだと思います。わたしたちは皆、次の世代により良い世の中を受け継がせていく責任を負っています。選挙に行くというのもそのための小さな一つの業だと思います。「気をつけて、目を覚ましている」人間となれるようにしたいと願います。まずはこの国で、この世界で起きていることを知り、より良い判断、より正しい方向へ進むための知恵を身につけましょう。そのためにも、学校に来て、しっかりと勉強しなければなりません。(7月6日)