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お知らせ

礼拝でのお話

おいしい料理を入れるために

宗教主任 石垣 雅子

聖書の言葉

ところで、わたしたちは、このような宝を土の器に納めています。
この並外れて偉大な力が神のものであって、わたしたちから出たものでないことが明らかになるために。

日本聖書協会『新共同訳 新約聖書』 コリントの信徒への手紙II 4章7節

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わたしの趣味の1つはグラスと器を集めるということです。この頃は、これ以上我が家のものを増やさないようにするため、なるべく買わないようにしています。だったら処分すれば良いじゃないかと思うのですが、どうやらモノを捨てられない性格のようで、なるべく買わない増やさないというのがこの頃の方針です。この器に煮物をもったらおいしいだろうとか、おひたしが合いそうだとか考えてしまうのです。あるいは、このグラスで飲んだらおいしいだろうとか考えてしまうのです。先月修学旅行で沖縄に行った際も「買いたいなあ」と思ったものがありましたが、ぐっとこらえて我慢しました。

さて、器というものは何かを入れて生かすものです。もちろん飾っておくだけで価値のある『お宝探偵団』で何百万円という値段がつけられるものもあることを知っています。でも、器というのはわたしたちの日々の生活の中にあって、おいしい料理を入れて用いられるものです。そのままで食器棚の中にあっても使われないと本来の用途を果たせないのです。

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今日読んだ聖書に「このような宝を土の器に納めています。」と書いてありました。わたしたちは神さまの器であり、それぞれが神さまに用いられるのだということなのだと思います。言い換えれば、神さまはわたしたちそれぞれを、それぞれの用途にふさわしい役割を与えて支え応援して下さるのだということです。

高校3年生の皆さんは、今就職・進学などで厳しく辛い時期を過ごしておられることでしょう。あるいは、厳しい状況から解放されてほっとしている人もいることでしょう。今、自分という器がどう用いられていくのかを決めるときを迎えているのだと思います。自分がどうすれば生かされていき、おいしい料理を入れてもらえるのか。そのことを考えつつ過ごして欲しいと思います。神さまはわたしたちにそれぞれふさわしい道を用意し、準備して下さる。そのことを信じて今日も一日頑張っていきたいと思います。

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