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SEIAI JOURNAL

聖愛ジャーナル

日常生活

キリスト教教育デー

開会講演

今年度の講演は日本飢餓対策機構の田村治郎先生でした。田村先生は飢餓・貧困と闘いながら生きようとする人々に協力し、飢餓のない世界の実現のために「ハンガーゼロ」運動を推進して、世界にある物心両面の飢餓撲滅に取り組んでいる方です。

エチオピアで1か月間滞在されたときのお話でした。飢餓で苦しむ女の子に対し、田村先生が「いつからご飯をたべていないの?」とたずねると、ちょっと考え込んで「1か月前くらいかな。」と答えました。その時、田村先生はその女の子に、自分の子供の顔を見ました。4人の子供の顔がその女の子の顔と次々と重なっていきました。それをみて、この状況をどこか客観的にみている自分に気づかされました。かわいそうですむ話でない、しょうがいないで片づけられる話ではないと感じました。

また、そののち24歳の父親にインタビューする機会がありました。一通りインタビューが終わった後に、その父親が田村先生に聞き返しました。「これからどうしたらよいでしょうね。」「私は生きていていいのでしょうか・・・。」家族も失い、財産も失った彼は絶望の中にいました。田村先生は「生きてていいんだよ。そのままでいいんだよ。」と喉元までその言葉が出てきたのですが、それを発することができませんでした。本当にそのままでいいんだろうか。自分は時間がたてば、また日本に帰って不自由のない生活を送ることができるけど、この人たちはどうもがいてもいまの現状から抜け出すことはできない。今まで神様の愛を説いてきた自分がいかに口だけのメッセージであったかを思い知りました。

最後に田村先生は「関心を持つこと」「考えること」「行動すること」と3つのメッセージを残してくれました。

先生は聖書の次の言葉を示してくださいました。「子たちよ、言葉や口先だけではなく、行いをもって誠実に愛し合おう。」-ヨハネの手紙一3章18節-

聖書の学習・雑巾縫い

講演後、高校1年生・2年生は、聖書の学習と雑巾縫いを行いました。

歴史散歩

中学生は歴史散歩です。弘前市内の寺院や教会を訪れ、歴史を学びました。

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