もくじ

Debian GNU/Linux の Squeezeをインストール(2010/8/8)

概要

新しく組み立てたコンピュータに Debian GNU/Linux のsqueezeをインストールした記録。文字を小さく設定したため画面写真はわかりにくいがご容赦を。

起動

今回のOSもDebian。testingのsqueezeのi386版をいれる。debian-testing-i386-netinst.iso(04-Aug-2010 183M)をダウンロードしてネットワークインストールにする。CDに焼いてCDからインストールしても良いが、HD-mediaにあるinitrd.gz(04-Aug-2010 4.7M)とvmlinuz(04-Aug-2010 2.1M)を一緒にUSBメモリに入れ、syslinuxをインストールし、syslinux.cfgファイルをつくってやればUSB起動でインストールできる。

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ハードディスクにOSが入っていないので、USB起動でもCD起動でもそのままいけるかもしれない。起動しない場合は媒体に合わせてBIOS設定をする。すなわち起動中に[Del]キーを押してBIOS設定画面に入り、Bootの優先順序の項目を変更する。
このPCの場合はBOOTという項目があり、HDD,CD/DVD,FDDの優先順位の選択とHDD,CD,DVDについては複数のデバイスがあるときにさらに優先順位を指定するようになっている。

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このマザーボードはこのタイミングで、CPUの温度、ファンのスピードや電圧などを表示する。上半分がそれ。その下でvmlinuzとinitrd.gzを使って起動していることがわかる。

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インストーラ起動

言語の選択。ここからがインストーラ。syslinux.cfgにvga=794を指定したため、普通より文字が小さくなっている。画面が広いのはよいが、このように紹介するためにはまずい選択だったかもしれない。
最初はインストール時に使用する言語。同時にシステムのデフォルト言語になる。この設定のデフォルトはEnglishである。Cはローカリゼーションがなしという別の設定になっている。

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日本語にする。その昔は英語にした方が便利だったが、もうそろそろいいだろう。

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場所の選択。日本にして、タイムゾーンの選択も任せることにする。

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キーボードの選択。日本(106)になっているのでそのままとする。

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日本語109キーは106キーにWindowsキー2つとメニューキー1つが加わったもの。109がなければ106を選択する。

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ISOイメージファイルを探しています。SATA構成ですが、起動したUSBメモリはから見つけることに成功しています。

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ファームウェアファイルはじめて見るメッセージ。ネットワークハードウェアの検出でファームウェアファイルが不足。debian-testing-i386-netinst.isoと同じところにfirmware-testing-i386-netinst.isoがあった。 これをCDに焼いて必要なファームウェアファイルがrt18168d-1.fwを探すべきだったかもしれない。だがhttp://packages.debian.org/search?keywords=firmwareからファイルを探してなかったので諦めた。

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Debian GNU/Linux インストールガイドの解説も読んで、「いいえ」を選択。実際にはrt18168d-1.fwがなくてもインストールは成功した。ただその後古いタイプのCD起動のLinuxではDHCPがうまく働かない、ftp接続が拒否されるなどのトラブルを抱えている。

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ホスト名などの入力

ホスト名はデフォルトがdebian。ゆくゆくはDHCPでホスト名を指定するようにするが、とりあえずこの名前で。

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ドメイン名はseiai.ed.jpのサブドメインで迷うことはない。これもDHCPから渡せるはずだが入れておく。

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rootのパスワード。しっかりと考えて設定します。今後頻繁に入力することになるので覚えられるようにするほうがいいでしょう。

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rootのパスワードの確認入力。ウィンドウの大きさが変わります。これはなかなかいいアイディアです。

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ユーザーの本名。本格稼動すれば使わないユーザーですが、テストユーザーとしての役割もありますが、本名は重要ではありません。次のユーザー名と同じに英字の文字列にするのがいいでしょう。

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ユーザー名。小文字の英字で始まり、数字または小文字の英字が続く文字列です。スペース、ハイフォン、ピリオド、アンダースコアは使えないということです。8文字までにしておくのが吉。

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一般ユーザーのパスワード。これもきちんと設定します。rootと同じにしてはいけません

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一般ユーザーのパスワードの確認入力。これもウィンドウの大きさが変わります。

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ディスクのパーティション分け

ディスクのパーティショニング。普通は一番上を選べば無難にやってくれるが、ここは手動にする。

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本校ではユーザーホームをサーバーに置くので起動しさえすればよい。いままではWindowsMeとLinuxのマルチブートにしていたが、Me用のドライバもすでに期待できないのでLinuxのみとする。ただ、別のディストリビューションを入れて使い分ける可能性を残し2つのパーティションに分ける。そのために「手動」を選ぶ。

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手動のパーティショニング。手動でもガイド付が選べる。これがデフォルト。

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最初の基本パーティション。実は、すでに38GB,38GB,4GBに分けてある。この後インストールに2時間かかるというので昨日中断したからだ。パーティション分けはインストール中に十分自由にできる。今回は途中からの紹介になるが、新規にパーティションを作成して38GBを確保してからやることとほとんど変わらない。最初の基本パーティションを設定しなおす。

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最初の基本パーティション。これはハードディスクにどの程度の大きさのファイルを保存するか。標準でよい。

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最初の基本パーティション。標準を選ぶと、この画面。SCSI1(0,0,0)(sda)のパーティション1でどのパーティションかが確認できる。ext3, 初期化, マウントポイントをルート( / )にして、他はデフォルトでよい。それぞれにカーソルを合わせて設定したら、最後の「パーティションセットアップの終了」で進む。

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2番目の基本パーティション

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2番目の基本パーティション。こちらは当面使用しないので、このようにしておく。

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3番目の基本パーティション

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3番目の基本パーティション。スワップパーティション。現在のメモリが2GBなので2倍程度。たぶんめったなことでは使用されないはず。

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手動のパーティショニングの終了。いままでにしてきたパーティションの設定をディスクに書き込みます。

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手動のパーティショニングの終了。書き込みのために現在あるデータが破壊されるので警告です。「いいえ」を図のように「はい」にして進めます。

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パーティションの初期化には少し時間がかかる。見ているだけ。

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追加の依存関係…。これも見ているだけ。

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2度目のキーボードとミラーの選択

Keybord-configuration。キーボードの選択は2度目。これがちょっとトリッキー。

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ノートPCなどではピッタリのがあるのかもしれない。普通の109キーボードではどうするか。「普通の(無印の)」というのがGeneric。ここではGemeric104-keyを選択するのがたぶん最善。109キーから日本語用の5キーを除いたものが104キー。さらにWindows用キー3つを除いたものが101キー。102,105はZの左に特殊なキーのあるヨーロッパ向け。なぜここに106,109がないのかわからない。多くの人は選べないのではないか。

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パッケージマネージャーの設定。debianを構成するパッケージをたくさんあるミラーのどれからとるかというもの。近いほうがいいので「日本」を選択。

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パッケージマネージャーの設定。日本の中のミラー一覧からの選択。お勧めに従い一番上にする。

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プロキシの設定。ウェブページのためにプロキシを使うところはパッケージを取りにいくのにも必要です。直接ウェブページにアクセスできるなら空欄でかまいません。

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プロキシの設定。本校では設定が必要です。

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「ファイルを取得しています。」の表示。これはパッケージのリストの取得だろう。ただ見ているだけ。

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「パッケージの利用調査に参加するか」ときかれる。生徒用コンピュータは普段はインターネットに通じていないので「いいえ」にしておく。

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ソフトウェアの選択と長いインストール

ソフトウェアの選択。導入するパッケージをざっと選択する。デフォルトでは「グラフィカルデスクトップ環境」と「標準システムユーティリティー」が選択されている。

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ソフトウェアの選択。 インストール解説には次のように概説がある。
DNS サーバ: bind9;
ファイルサーバ: samba, nfs;
メールサーバ: exim4, spamassassin, uw-imap;
印刷サーバ: cups; SQLデータベース: postgresql;
Web サーバ: apache2。
ちょっと迷ったが、SQLデータベースだけ追加した。すべてサーバーのものを使うことになるので不要なのだ。ただし印刷サーバーはプリンタがあって利用するならいれることになるかもしれない。
[tab]キーで下の「進む」にカーソルを移してEnterで進める。

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本校のインターネット回線は5MbpsのADSL。このような大量の(多分500MBぐらい)データを一度に得るのには遅い回線です。インターネットからダウンロードを始めると「残り 2時間 30分」と表示されました。
実は昨日これで中断しました。そして今日はじめから再び挑戦しました。

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上記の時間はデータの転送具合をコンピュータが測って概算したもの。実際にダウンロードが終了したのは 1時間 50分後だった。

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GRUB2のインストール

ブートローダのインストール。インストールされたOSを起動するための機構です。複数のOSがあるときには選択するようになります。いままで、Windowsのあとに入れた場合はLinuxとWindowsを選択するように自動的になりました。なかなか優秀です。今回はLinuxしか入れないので簡単です。書いてあるとおりなら進みます。

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最終段階です。

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インストール終了・再起動

自動的に再起動しますが、USBをあらかじめ抜いておかなければならない場合もあります。BIOSの起動順序によります。
バドディスクから起動するとGRUB2の画面になります。OSはDebianだけですが、自動的にリカバリーモードの選択肢ができます。

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フレームバッファvesafbのリフレッシュレートもそのままでOK。

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ログインとデスクトップ画面

ログイン画面。ユーザーを選択できるようになっている(lennyまではこうなっていなかった)。授業ではユーザー名を自分で入れるほうがいいので、これは解除しておかなければ。

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ユーザー名入力部分の拡大。2007年ごろ、OSC基本パッケージというのをインストールするとKDEでしたが同様の状態で、登録ユーザーが全部出る仕様だったので800人並びました。

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右下にシャットダウンのボタンがあり、クリックするとサスペンド、ログアウト、シャットダウンから選べます。lennyでは「アクション」という文字列をクリックしてシャットダウンできましたが、こちらの方がわかりやすい。

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ユーザー名を入れると、パスワードを要求します。これは同じ。

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ログイン直後のデスクトップ。DebianのデフォルトはGnome


Linuxクライアント/サーバ運用
聖愛中学高等学校
安達 順一
http://www.seiai.ed.jp/
2010-08-14