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2008.1.31

第26回東北高等学校弓道選抜大会

弓道部初の東北制覇

夢の全国大会へ

去る、1月26日・27日の二日間、宮城県弓道場にて開催されました第26回東北高等学校弓道選抜大会にて女子団体優勝することができました。3月27日から明治神宮で開かれる、全国大会に青森県代表として出場します。ご声援よろしくお願いします。

弓道部優勝写真
大会を振り返って

大会は、各県から2校ずつの代表が集まって行われ、順位を決めるだけでな く、全国選抜大会への県代表を決める大会でもありました。県代表は、相手校よ りも的中数が上回れば、全国への切符が自動的に手に入ります。

試合は3人1チームで、1回に各4射(合計12射)行います。それを3回行 い、合計36射の結果で、選抜大会の順位と県代表が決まります。聖愛高校は、 1回戦で12射10中という好成績を出し、トップに立ちました。しかしその後 の2回戦では12射7中と失速し、トップではあったものの、他の学校に並ばれ るという、苦しい展開でした。しかし、最後の3回目には12射9中と、練習通 りの力を出し、並んでいた他校に1中差をつけ、また聖愛高校の後に試合を行っ た学校も、本校に並ばなかったため、1回戦からトップを守り続けての優勝が決 まりました。3回戦を終えた選手達に「優勝するかもしれない」という事実を伝 えたときは、何が起こっているのかわからないような顔をしていましたが、優勝 が確定したときの選手達の表情は、とても輝いていました。

弓道は、試合が始まれば、監督からの指示や指導は一切許されません。また、 相手を妨害することもないので、完全な「対自分」との戦いになります。各自に不 安や緊張、プレッシャーがあったかと思いますが、それらに飲み込まれることな く、また結果にとらわれることもなく、淡々と試合を進めていった姿には、感動 すら覚えました。今年のチームは、同じ学年でチームを組むことができないとい うハンデを背負ってのスタートでした。しかし、2年生が引退した3年生の姿を 見てそれを引き継ぎ、それが1年生にも伝わり、結果としてチーム全体に広がっ たことが、全体のレベルアップにもつながったのだろうと思います。

監督としては、練習通りの結果でした。試合に際して、何か特別なことを話し たり、指導したこともありません。選手達には、「1回1回を大事にしていくこ と。36本を積み上げた後に、どうなったかを見よう。ベストを尽くして負けた のであれば仕方がない。けれど、今、やらなければならないことは、上を見るこ とでも、昔を振り返ることでもない。足下をきちんと見ることだから、それに は、今までやってきたことを、ただ繰り返す。それだけだ」と最後まで言い続け ました。

全国選抜大会は3月27日から30日まで、東京の明治神宮で行われます。団 体戦は29日に予選、30日に決勝が行われます。それまで約2ヶ月の練習期間 がありますが、まだまだ成長したりないところもあります。この結果に満足する ことなく、弘前学院聖愛高校の代表として、また青森県代表としても、他に恥じ ないような試合をしたいと思います。

最後になりますが、この優勝は、弓道部員の努力だけで得られたものではあり ません。私自身や選手達を支えて下さった方達の存在があってこそのものである と思います。これまで支えて下さった保護者の皆様や先生方、また、弘前に残っ て選手の活躍を願ってくれた部員達やOGに、この場をお借りして、心から感謝 の気持ちを伝えたいと思います。

本当にありがとうございました。

弘前学院聖愛中学高等学校 弓道部顧問
梅原純一

弘前学院聖愛中学高等学校
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