レタッチツール

 レタッチとは 

レタッチツールはフォトレタッチなどの言葉からすると、写真の加工のためのもののようですが、描画のためにも役立ちます。一度描いた絵の具にもう一度ふれる(タッチ)という意味なのだと思います。ぼかしたり、明るくしたり、色を混ぜたりします。水彩のときに水でなぞって色を薄くしたり、油絵のときにキャンバスをこすって色を混ぜていくことに相当します。

ツールパレットのブラシの3つ下のレタッチを選びます。

 レタッチのツールオプション 

レタッチのツールオプションを見てください。サイズ、硬さ、不透明度、ステップ、密度など、ブラシと同じものが並んでいます。効果も新たに塗るのではないということを除けばほぼ同じです。特に「不透明度」はレタッチ効果の大小を左右します。これが小さいとほとんど効果が見られません。逆に言うと微妙な効果をかけられるということです。

上図の赤い印の部分をクリックしてください。オプションの2ページ目に進みます。このようなボタンを「タブ」といっていますので、今後は「2番目のタブに進む」ということにします。

ここで、「レタッチモード」が重要です。たくさんありますが、3つだけ理解すればさしあたり不便はないでしょう。「明るく」「ソフトネス」「しみ」です。

 明るく 

「明るく(RGB)」になっていないときは右の▼を押してメニューの中から選択します。一番上にあります。平坦に塗ったものも下図のように部分的に明るくすることで立体感が出ます。

 ソフトネス 

「ソフトネス」を使えば境界線をぼかすことができます。下図の右半分がソフトネスをかけた部分です。

 しみ 

「しみ」は乾いていない絵の具をこするような効果を生みます。色がこすった方向に広がります。下図では左側は上から下にこすっています。まず、白が引きずられて赤に混ざり、次に赤が引きずられて青に混ざり、最後に青が引きずられて白に広がっています。右側は下から上へこすっています。

不透明度を上げるとかなりどぎつく混ぜることが可能です。

  

実際の描画ではもう少し似通った色の間で使用することが多いでしょう。例をあげておきます。

最後のは色相の増加で、緑が青から紫へ、色相の減少で黄色から赤へ変わっていったものです。いろいろ試してみるのもいいでしょう。



聖愛高等学校
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Last update: 2000/06/24