メールのヘッダ

 ヘッダとは 

メールにはヘッダという普段は見えない部分があります。送信者や受信者の名前や、送信した日時、どのサーバーを経由してきたか使っているメールソフトは何かなどがわかります。(封筒の表書きや消印にあたるものといいたいところですが、電子メールでエンベロープ(封筒)というとさらにヘッダも一緒に入れてしまう封筒を指しますので正確ではありません)

 ヘッダを見るには 

メールを開くと次のような「メールVIEW」のウィンドウが開きます。

ツールバーに虫眼鏡 がありますね。これを押すと虫眼鏡ボタンが引っ込んでヘッダが見えるようになります。実はこれが本来のメールの姿で、いつもはヘッダの部分を隠しているのです。

 下記のうち紺色の部分がヘッダで、黒の部分が本文です。

Return-Path: <adachi@seiai.ed.jp>
Received: from sheep10.seiai.ed.jp (sheep10 [192.168.2.140])
	by zebedee.seiai.ed.jp (8.9.3/8.8.7) with SMTP id SAA14572
	for <n8hoge@seiai.ed.jp>; Wed, 24 May 2000 18:46:34 +0900
Message-Id: <200005240949.AA01258@sheep10.seiai.ed.jp>
Date: Wed, 24 May 2000 18:49:53 +0900
To: hogehoge <n8hoge@seiai.ed.jp>
Subject: はじめてのメールです
From: J Adachi <adachi@seiai.ed.jp>
MIME-Version: 1.0
X-Mailer: AL-Mail32 Version 1.10
Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp

暑い実習室からメールします。
5月半ばで30℃。
はやくクーラーがほしい

ヘッダ部分を隠すには、引っ込んでいる虫眼鏡ボタンをもう一度押します。

 ヘッダからわかること 

そもそもメールソフトが見るところで、人間が全部を理解する必要はないのですが、いろいろなことがわかります。

Received:

これはメールサーバ(SMTPサーバ)が押すスタンプのようなものです。どこからいつ受け取ったかという記録です。

Received: from sheep10.seiai.ed.jp (sheep10 [192.168.2.140])
	by zebedee.seiai.ed.jp (8.9.3/8.8.7) with SMTP id SAA14572
	for <n8hoge@seiai.ed.jp>; Wed, 24 May 2000 18:50:34 +0900

ここでは、

ということがわかります。

Date:  メーラーがメールを出した日時です。

Date: Wed, 24 May 2000 18:49:53 +0900

To:  宛先です

To: hogehoge <n8hoge@seiai.ed.jp>

Subject:  題名です

Subject: はじめてのメールです

From:  差出人です

From: J Adachi <adachi@seiai.ed.jp>

MIME-Version:

 画像、音声データまたは漢字などは、電子メールで送れるように決められた方法で英数字や英字記号に変換されます。その方式の名前がMIMEで、バージョンが1.0であることを指します。(Multipurpose Internet Mail Extensions の略)

MIME-Version: 1.0

X-Mailer:

 X-で始まる部分はなくてもかまわない部分ですが、差出人が使用したメーラーの名前です。もちろんAL-Mailですね。

X-Mailer: AL-Mail32 Version 1.10

Content-Type:

 メールの内容の形式と文字コードの種類です。普通のテキストファイル(text/plain)で、文字コードは iso-2022-jp であると書いてあります。日本ではjisコード(日本工業規格)を使うことになっていますが、これの国際的な名称が iso-2022-jp です。

Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp

 そのほか 

Cc:

 AL-Mailの用語では同報です。Carbon Copyの略で、同じ内容のメールを複数の人へ同時に送りたいときに、同報に書いたアドレスが、ヘッダーの「Cc:」で始まる行に書き込まれます。

例 :
 To: kuma@seiai.ed.jp 
 Cc: zou@seiai.ed.jp
このメールはkumaさんのほかに zouさんに届きます。

この書き方は、kumaさんへのメールを zouさんにも知っておいてほしいという意味です。単純に2人に同じメールを送るのであれば、次のようにした方が失礼がないでしょう。

例 :
 To: kuma@seiai.ed.jp , zou@seiai.ed.jp
このメールもkumaさんのほかに zouさんに届きます。
コンマで区切るというところに注意してください。

Bcc:

 Ccの行に書いたアドレスは送った全部の相手に伝わりますが、Bccの行の 内容は相手にはわかりません。秘密裏に:-)コピーを送りたいとき はBccの行に指定します。ただしAL-Mailでは入れる方法がすぐにはわかりませんね。まあ、使うこともないでしょう。

Reply-To:

 メールの返信をFrom:行に書かれているアドレス以外のところに送っ てほしいときに、この行をヘッダーにつけます。2つ以上メールアドレスを持っている人がどちらで送信しても受信を1つのメールアドレスでしたい場合などに使います。

例 :
 To: kuma@seiai.ed.jp 
 from: neko@seiai.ed.jp
 Reply-To: cat@seiai.ed.jp
neko のアドレスをつかったが返信は cat にしてほしいということ。

返信ボタンを使えばメーラーが自動的に Reply-To: を返信先にするので返信する人は特に気にする必要はない。


聖愛高等学校
http://www.seiai.ed.jp/