●トップレベルドメインは現在2種類のものが使われています。一般トップレベルドメイン(gTLD)と国別トップレベル・ドメイン(ccTLD)です。
●一般トップレベル・ドメインには「.com」「.org」「.net」などがあります。歴史的な経緯で米国の組織が登録されていますが、特に「.com」はだれでも取得できます。事実上は米国の団体が多いのですが、日本の企業が com を取得する例もあります。「.edu」「.mil」および「.gov」などは米国のみです。インターネットの技術が米国の軍事研究から始まったこと、ドメイン名の管理にも米国政府が金銭的負担をしていたことからこのようになっています。
com | 商用の組織すなわち企業向け。非常に大規模になってきています。 |
---|---|
edu | 教育機関向けのもの。最近4年制の カレッジと大学など。 |
net | ネットワーク運用維持組織、プロバイダ用。 |
org | その他の組織。非政府組織ど。 |
gov | 米国連邦政府機関。州や地方の政府機関は国ドメインで登録されます。 |
mil | 米国軍で使用。 |
int | 国際条約に基づいて設立された組織や国際的なデ−タベ−ス用。 |
●国別トップレベル・ドメインは各国に割り当てられている2文字の名前で、次のようなものがあります。
.au | オーストラリア | .lu | ルクセンブルク |
---|---|---|---|
.at | オーストリア | .mx | メキシコ |
.be | ベルギー | .nl | オランダ |
.ca | カナダ | .nz | ニュージーランド |
.cz | チェコ | .no | ノルウェー |
.dk | デンマーク | .pl | ポーランド |
.fi | フィンランド | .pt | ポルトガル |
.fr | フランス | .es | スペイン |
.de | ドイツ | .se | スウェーデン |
.gr | ギリシャ | .ch | スイス |
.hu | ハンガリー | .to | トンガ |
.is | アイスランド | .tr | トルコ |
.ie | アイルランド | .tv | ツバル |
.it | イタリア | .uk .gb | イギリス |
.jp | 日本 | .us | アメリカ |
.kr | 大韓民国 | .ws | サモア |
●最近 .com ドメインを取得しようとする企業が増えて名前が不足したり、あらかじめめぼしいものを登録しておいて後で高く売りつけるような不当な商売も行われるようになるなど問題も生じています。そこで一般トップレベルドメイン gTLD を増やすことになりました。完全にオープンなものから、特定の業界向け、個人向けなど様々なものがあります。 2000年11月のICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)の理事会で決まったものですが、まだ見かけません。
biz | ビジネス用 第2レベルに登録 |
info | 汎用 第2レベルに登録 |
name | 個人用 firstname. familyname. name. という形で登録 (第2レベルは同姓で共有) |
pro | プロフェッショナル用 第2レベルは業種を示し、第3レベルに登録 (law.pro、med.pro、cpa.pro) |
museum | 博物館用 第2レベルは分野または地域等を表し共有 原則として第3レベルに登録 |
aero | 航空運輸に関係する企業組織用 第2レベルに登録 |
coop | 生活共同組合用 第2レベルに登録 |
●一般トップレベルドメインの場合は第2レベルドメインの部分が団体の名前(申請した名前)になります。国別トップレベルドメインの場合は各国の事情にあわせてさらに分類が入れるのが普通です。この場合は第3レベルドメインの部分が団体の名前(申請した名前)になります。
●第2レベルドメインの部分は各国でまちまちですが、日本では ed co ne go などに分類しています。これらはイギリスのやり方にならったもので属性型ドメイン名といいます。
●登録する団体や個人の地域によって分類する、地域型ドメイン名もあります。都道府県・政令指定都市名を利用した、地域に根ざしたドメイン名で都道府県、地方公共団体、病院、個人等が利用できます。しかし、地方公共団体以外はあまり使用されていません。
●例えば青森県弘前市の人が○○○という名前で登録する場合、「○○○.hirosaki.aomori.jp」となります。
●第2レベルでの分類をやめて、第2レベルに直接団体の名前(申請した名前)を入れるものです。.com や .org のような形になります。
●ドメイン名を簡略で覚えやすいものにするため、また制限の厳しい属性型JPドメインを敬遠して.comを取得する企業を呼び戻すために最近登録が開始されました。これからはこちらも増えてゆくと考えられます。
●こちらは、ドメイン名に漢字やひらがななどを使うことも許されています。ドメイン名の国際化に対応したものですが、英文字に変換するしくみを入れて対応します。ソフト面での対応も必要なので広く使われるには課題も多いと言えます。
●汎用ドメイン名の例
HAPPY.JP I-LOVE-YOU.JP 凹凸商事.JP いすゞ製鉄.JP 1000万円.JP 日々の生活.JP ザ・セール.JP 汎用JPドメイン名を登録しよう.JP