コンピュータの構成

一般的なコンピュータの基本的な構成は次のようなものです。

ディスプレイ
データを表示する装置。ブラウン管式のものや液晶式のものがある。ブラウン管式のものはCRTともいう。コンピュータの中に情報を保存するというとき、ディスプレイを指さすことも多いが、そのような機能はディスプレイにはなく、本体にある。もちろん本体と一体になったコンピュータの場合はこの限りでない。
本体
すべての処理はここで行われる。CPU(中央処理装置)メモリ(一時記憶装置)HDD(ハードディスクドライブ)FDD(フロッピーディスクドライブ)CD-ROM(CD-ROMドライブ)などから構成される。
キーボード
文字の入力のための装置。
マウス
ポインティングデバイス(位置を入力するための装置)

入力装置−処理装置−出力装置

見えている形でなく働きで考えることもできます。キーボードやマウスで入力(信号を入れること)をすると本体で処理されて結果が、ディスプレイに出力されるというふうにとらえてください。それぞれ、入力装置、処理装置、出力装置と分類されることになります。

ただし、他にも用途に応じていろいろな装置を取り付けて使用することができます。印刷のためのプリンタから、チューナを取り付けてテレビを見るものもあります。マウスの代わりに板にセンサーをつけてペンのようなもので位置を入力するタブレットとよばれるもの、プリンタの代わりにプラスチックの固まりを削り、立体を作り出す装置、画面にセンサーを取り付けて指で触って選択してもらうタッチパネルなど、コンピュータはいろいろな形をしています。普通にパソコンと呼ばれるものは事務用の姿にすぎません。

もっと詳しく考えていくと、本体の中にはフロッピーディスクやハードディスクなどデータを記録する部分があります。ここにデータを読み書きすることを考えると書き込むときは出力装置に書き込むことになり、読み込むときには入力装置から読み込むことになります。ハードディスクなどは入力装置や出力装置として考えることもできます。要は何を中心に考えるかです。ここでは、人間とコンピュータとを考えて、人間からコンピュータへコンピュータから人間への情報の流れを考えたわけです。

操作の基本

これから次の順序で説明してゆきます。

マウス
この装置のおかげでコンピュータが画面上の説明付きのボタンを選択するという方式ができ、素人にも使えるものになりました。マウス単体では動かすことと数個のボタンを押すだけですから操作を覚えるのは簡単ですが。ただし、不便な場合もあります。特に視覚障害者にとっては重大な問題です。
キーボード
タイプライターが普及していた欧米に比べ、日本ではコンピュータを学ぶ上でのハードルです。英字の他、ひらかなやカタカナもあり、さらに漢字も使うということで、いっそう面倒なものになっています。しかし、コンピュータを本格的に使おうと思えばキーボードを自分のものにする必要があります。
OS(オペレーティングシステム)
コンピュータの基本ソフトと訳されます。Windows、MacOS、UNIX、B-TRON、など様々なものがあります。最近有名になっている、LINUXはUNIXの仲間です。キーボードやマウス、ディスプレイなどといった入出力装置を取り扱ったり、HDDなどの記憶装置との間の入出力をします。これに対してワープロや表計算、ゲーム、電子メールなどのソフトはアプリケーションソフト(応用ソフト)といいます。
アプリケーションソフト
コンピュータに具体的な仕事をさせるためにわれわれが直接取り扱うソフトです。OSの機能を借りながら仕事をします。OSとアプリケーションとの関係はゲーム機とゲームソフトの関係に似ています。ゲーム機は本体とOSが一体化したもの、ゲームソフトがアプリケーションに相当します。
ネットワーク
最近のコンピュータはネットワークが当たり前になってきました。ネットワークの形にもいろいろあるのですが、インターネットで使われている形式に統一されてきています。発達、変化の大きい部分ですから、仕組みをよく知っておく必要があります。

聖愛高等学校
http://www.seiai.ed.jp/