●いままでのキーボードの説明では入力できるのは英数字(英字と数字)だけでした。日本語を入力するためにはモード切替ということが必要です。
●日本語の文字を全角文字といいます。対して今までの英数字を半角文字といいます。日本語の文字の幅が英数字の2倍になっていることからこのように呼ばれます
●全角文字の中にもABCや123など半角文字と同じものが入っています。コンピュータにとっては半角の「 A 」と全角の「 A 」は全く違う文字です。半角は幅が半分ということですが、最近は文字幅を調整して表示するようになってきましたので必ずしもそうは見えないので注意が必要です。
●コンピュータの文字としては半角が標準で、全角は日本で使用するために拡張されたものです。中国でも、韓国でも自国の文字を使うために日本と同様の工夫をしています。現在、互換性は十分でありません。特別な処理をしなければ文字として相互に読ません。半角文字だけはどの国のコンピュータでも使えます。
●すでに、学んでいることですが、半角と全角の切替はキーボードでは右上の[半角/全角]キーでできます。このように使い方を切り替えることを「モードの切り替え」といいます。現在どちらの状態になっているかはディスプレイ右下の表示に注目してください。
●半角(直接入力)の時は赤ランプは消え、 とかかれ、下の赤いペンの後ろに何もありません。
●全角(ひらかな入力)の時は赤ランプが点き、 とかかれ、下の赤いペンの後ろに書類があります。
●同じ全角でも、次のように、 が表示されることもあります。
●方法はたくさんあります。5つ紹介します。場面によって便利なものを使ってください。キーボードから入力中に切り替えるのにはマウスは不便だと思いますからその場合はキーボードを使って切り替えるたほうがいいでしょう。
《《方法その1》》 キーボードでは右上の[半角/全角]キーでできます。押すたびに半角と全角が入れ替わります。以前は[Alt]キーと組み合わせて使っていました。このキーの隅に「漢字」とかかれているのはその名残です。
《《方法その2》》 赤いランプの部分をクリックします。クリックするたびに半角と全角が入れ替わります。
《《方法その3》》 とかかれているところをクリックし出てくるメニュー(入力モードのメニュー)から[ひらがな]を選びます。現在選択されているモードが レ の印で表示されています。半角に戻すには[直接入力]を選びます。特にここの半角カタカナと半角英数は授業では選ばないように。
《《方法その4》》 赤いペンの部分ををクリックします。でてくるメニューの中から[日本語入力-オン]を選びます。システムによっては《方法その3》のようなメニューになる場合もあります。
《《方法その5》》 [変換]キーでも全角になります。MS-IMEだけの方法です。ただしこのキーでは半角に戻りません。
スペースの反対側の[無変換]というキーは残念ながらあまり有効に使われておらず、使われ方もまちまちです。どんなシステムでもだいたい同じ様に使用できる部分を教えるという立場から[無変換]は授業では取り扱いません。
●ここでの半角/全角の切り替えは、実は半角/全角の違いではなく、キーボードの入力を直接入力するモードと日本語(正確には日本の文字)に直すソフトウェア(IMEといいます)を通して変換してから入力するモードの切り替えなのです。直接入力すると半角英数が入力されますが、逆にIMEを働かせて半角英数を入力した場合は入力後に[Enter]を押して確定しないとならないなど、直接入力と操作が異なる場合があります。
●IMEの設定を変更して自分の便利なように変えることもできます。授業では標準の状態のまま教えますが、個人で変更するのはかまいません。ただ、そのために授業でやったとおりにならない場合がでてきた場合は教師も助けてあげられない場合がありますので、自己責任でどうぞ。
●IME(キーボードの入力を日本語に直すソフトウェア)もいろいろあって操作方法が少し異なります。ここではWindowsに標準のIMEである、MS-IMEに基づいて説明しています。この他に ATOK など別のIMEもあって、ソフトを購入すれば、切り替えて使用することも可能です。また、操作方法は、個人が好みで変えられるようになっています。ここではあくまで標準の状態で説明しています。