●ここからは、MicrosoftのWindowsというOSの話になります。画面にウィンドウやアイコンといったものをもうけて、マウスで操作するという方法をGUI(グラフィック・ユーザー・インターフェース)といいます。この方式の基本的なアイディアはゼロックスのパルアルト研究所で開発され、アップル社に引き継がれてMacOSに、Microsoft社ではWindowsに、UNIX系ではX(X-window)になりました。
●画面上に四角い領域をもうけてその中に処理結果を表示する。これを一般にウィンドウと呼びます。Microsoftが自社の製品をMs-Windows などと呼ばずにWindowsと呼ぶのはこれこそが標準、the Windows なのだといいたいからでしょう。同社のワードプロセッサのソフトも、Word です。
●デスクトップは机の上を意味します。画面全体を机の上に見立てて、デスクトップと呼びます。ユーザーは机の上にある物をマウスで動かしたり、使ったりします。机上に書類を広げるように、ウィンドウを広げて仕事をするイメージです。
●Windows Me でもアイコンのデザインが異なりますが、ほぼ同じです。
●左上にある「マイコンピュータ」や「マイドキュメント」「ごみ箱」などはデスクトップアイコンと呼ばれます。アイコンをダブルクリックすることで対応するウィンドウが開いたり、処理を実行させることができます。
●アイコンのダブルクリックは絵の部分を使います。名前の部分をダブルクリックするとアイコンの名前の変更になってしまうことがあります。
●「マイコンピュータ」や「マイドキュメント」をダブルクリックするとウィンドウが開いて、その中を見ることができます。マイコンピュータの中は、自分のコンピュータについている装置が見えます。フロッピーディスクドライブやハードディスク、CD-ROMドライブなどが見えます。
●マイドキュメントは自分が作ったデータをしまって置くところです。ワープロで作った文書もグラフィックソフトで作った画像も全部「ファイル」というものにして記録されます。このファイルもウィンドウの中ではアイコンとして表されます。
●黄色いアイコンはフォルダといって、ファイルを分類整理するときに使う箱のようなものです。フォルダをダブルクリックするとそのフォルダに入っているファイル(やフォルダの中に入れられたフォルダ)が見えます。
●普通のパーソナルコンピュータではマイドキュメントはローカル(自機の中の)なハードディスク内にあります。本校のシステムではマイドキュメントはファイルサーバー上のユーザー個別の領域が見えるように設計されています。これにより、どの機械を使ってもユーザー名とパスワードを入れれば同じものが見えるようになっています。
●デスクトップの下の部分はタスクバーと呼ばれます。走り高跳びで棒をバーといいますが、コンピュータでも横長のものは「〜バー」という名前が付いています。タスクはコンピュータにとっての仕事の単位ですから、タスクバーはコンピュータのやっている仕事の一覧が示されている横長の部分ということになります。上図ではマイドキュメントとマイコンピュータの2つのウインドウが開いており、それぞれがタスクとしてタスクバー上に現れています。
●タスクバー上のタスクはボタンになっていて、押し込んであるボタンに対応するウインドウが一番上になっています。押し込んでいないタスクをクリックするとそのウインドウが一番上になり、ボタンが押し込んだ状態になります。
●すでに押し込んであるタスクをクリックするとウィンドウはしまわれます。最小化ともいいます。元に戻すにはもう一度クリックします。
●タスクバーの一番左端のボタンはスタートボタンといいます。すでにWindowsの終了で使っていますが、いろいろな機能を選んで使うためにあります。ここをクリックしてでてくるメニューはスタートメニューと呼ばれます。
●これもタスクバーの中に置かれているものです。よく使う機能のボタンを配置しておく場所です。やはりアイコンになっていますが、ここはデスクトップとは違ってダブルクリックでなくシングルクリックで起動できます。また、デスクトップと違いウィンドウで隠されてしまわないのもメリットです。
●タスクバーの一番右側は次のような機能です。