ツリー表示

ツリー表示を出す

マイドキュメントなどのフォルダのウィンドウを表示してファイルの管理をする「エクスプローラ」というソフトウェアです。このエクスプローラにはフォルダの構造を表示する機能があります。この表示をツリー表示といいます。

ツリー表示を出す操作方法はwindowsが新しくなるたびに変更されています。ツリー表示そのものは、ずっと使われています。

Windows Me ではをのツールバーに、[フォルダ]というボタンがあります。

これを押すと次のように左側にコンピュータの構成の全体を表示します。フォルダだけでなく記憶装置についてもツリー表示になっています。

上図では マイドキュメントフォルダが反転しています。これは現在ここに注目していることを表しています。右側の部分はこの注目している部分の中に何があるかを表示しています。

クリックすることで内容を確認

マイドキュメントの中のフォルダである、 kaos01 をクリックして選択状態にすると右側には kaos01 の内容が表示されます。

ツリー表示の詳細

上のツリー表示はデスクトップにマイドキュメントとマイコンピュータとゴミ箱があり、マイドキュメントの中にさらに kaos01 というフォルダがあることを表しています。

項目の左のブラスマークは、その部分の中身をより詳細に表示するためのボタンです。

逆に、マイナスマークは、それを省略するためのボタンです。

デスクトップには、マイドキュメント、マイコンピュータ、ごみ箱しかありません。デスクトップには他にもアイコンはありますが、ツリー表示ではフォルダのようにその中にファイルやフォルダが入っている「容器」だけを示しているのです。

上位と下位、親と子

kemono の付近に注目してください。kaos01 フォルダの中に、kemono と tori のフォルダがあることがわかります。

このような関係にあるとき、kaos01 を kemono や tori の上位フォルダとか親フォルダとかといいます。

一方 kaos01 から見た場合は、 kemono や tori を下位フォルダとかサブフォルダ、子フォルダといいます。

 

ツリー表示を使った移動

hato.txtが間違えてkemonoに

kemono フォルダが反転して、開いたフォルダの絵になっています。これは現在ここに注目していることを表しています。

右側は kemono の中になにがあるかということを表しています。inu.txt neko.txt saru.txt の他に間違って hato.txt が入っています。

hato.txtをtoriへ移動

次のようにして、hato.txt を tori フォルダに移動できます。ドラッグして tori の文字が反転したときにマウスのボタンを放します。

ちょっと時間がかかるかもしれませんが、hato.txt は kemono から消えて、tori に移動します。

確認は、左側のツリー表示の部分の tori のフォルダをクリックして、注目している部分を tori にします。

変わるものと変わらないもの

Windows Me の場合

できるだけ下位フォルダが表示されないようにすると、このようになります。

Windows 98 の場合

Windows Me の前のバージョンである、Windows 98 ではこの表示は少し異なります。

変わってゆくもの

デスクトップというものは、人間にコンピュータを扱いやすくするために考えられた仮想的なものです。バージョンにより、設定により、OSの違いによって考え方が異なりますので、デスクトップも違いが出てきます。特にWindowsはこの辺の構成を大きく変えることがあるので、これをそのまま覚えても意味がありません。

仮想的な部分はいつでも使いやすく(あるいは設計者の好みで)変えることができます。本当は使用者の好みである程度変えられる様になっているのですが、ほとんどの人がそのまま使っているのが現実です。コンピュータという製品が成熟すればこの辺の操作性も統一されるかも知れませんが、まだまだ先のようです。

変わらないもの

これに対してフォルダ部分のツリー表示は昔から変わりません。上図ではマイドキュメントから下の部分です。また、ここは使用者に整理が任されている部分なのできちんと理解して使いこなしたいものです。

とはいうものの、それができる人が少ないせいか、最近のバージョンでは 「 My Pictures 」というフォルダを勝手に用意してくれたりしています。

ハードウェアの確認

マイコンピュータ

マイコンピュータから下の部分はハードウェアを割合と忠実に表しています。ここもあまり変わらない部分です。もちろん機械の構成が違えばツリーも異なりますが、たいていのコンピュータにはフロッピーディスク(FD)とハードディスク(HD)、CD-ROMがついています(フロッピーディスクドライブなどと、「ドライブ」がつくのが正式名称)。

このように記憶装置(ファイルを置けるところ)には英文字1文字の記号が割り当てられます。英字の後ろに「:」(コロン)をつけて呼びます。3.5インチFDは A: ドライブ、ハードディスクは C: ドライブ、CD-ROMは D: ドライブという具合です。

ネットワークドライブ

この実習室のコンピュータは Joel というサーバーの Share という部分を S: ドライブとしてあたかももう一つハードディスクがあるかのようにしています。これをネットワークドライブの接続といいます。

このようなネットワークドライブはLAN内のコンピュータに特有のもので、普通のコンピュータにはありません。

もう一つ Joel というサーバーの n2hoge とユーザー名のついた部分を U: ドライブとしてあたかももう一つハードディスクがあるかのようにしています。この部分は一人ひとり別々の部分を接続しているので、U:ドライブの中身は各自まちまちです。

実は本校の設備では U:ドライブの中の user というフォルダがマイドキュメントになるように設定されています。

user の他に.profileがありますが、デスクトップなどの設定を記録するところです。ここはさわらないのが身のためです。

almailはメールの保管場所です。変更を加えるとメールの送受信に影響が出ます。、

コントロールパネルはコンピュータに取り付けられた周辺機器の設定をするところです。今回は説明を省きます。

よけいな話

仮想的なフォルダ

マイドキュメントは、普通 C: ドライブの中の特別なフォルダをマイドキュメントに割り当てたものです。すでに書いたようにこの実習室では U: ドライブの user に割り当てられています。こうすることで誰でも「マイドキュメントには自分のファイルがある」ことになり便利です。

デスクトップも C: ドライブの特別なフォルダです。ですから、デスクトップにマイドキュメントとマイコンピュータが並んでいるのはあくまで仮想的なもので、実際には一番の親の部分にあるべきなのはマイコンピュータなのです。

しかし、マイドキュメントはC:ドライブの奥にあったり、ユーザーごとに場所を変えたりしているので、別に入り口があった方が楽です。それでこのような構成になったのでしょう。


聖愛高等学校
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