ファイルの管理

ファイル

ファイルとは

メモ帳やエディタで文字を入力して「保存」しました。現在のコンピュータはファイルという形で保存しています。ファイルとは文書や画像などをデータの単位ごとに名前をつけたものと考えればよいでしょう。

現在のコンピュータは視覚的にわかりやすいものとするためにファイルをアイコンで表し、マウスで操作ができるようになっています。

ファイルは名前によって識別・管理されています。同じところにあるファイルに同じ名前を付けることができません。

ファイルの管理とは

これらのファイルはそれぞれのアプリケーションソフトが保存したものですが、Windowsの機能を使って管理することができます。

ここでいう管理とは、ファイルの名前を変えたり、削除したり、フォルダを作ってファイルの移動をしたり、コピーをしたりすることを指します。

ファイルの管理作業の必要性

保存するときに保存場所を選ぶこともできますから、その時点で分類することも可能ですが、それでもたまってくるとさらに分類したりいらないものを整理したくなるものです。

また、大切なファイルは別の場所にコピーをとって、コンピュータに故障があっても失われないようにします。これをバックアップといいます。

フォルダ

マイドキュメントを開いたときにスクロールしなければならないほどファイルがあると探しにくいものです。このようなときにはフォルダを作って整理しましょう。

フォルダとは

フォルダといえば書類をはさんでまとめておくものをいいます。コンピュータ用語ではなく普通の文房具の名前です。わかりやすいようにこの名前になっています。Windowsではこのようなアイコンになっています。(Windowsの最新版では少し変わったようですが)

コンピュータのファイルもこのフォルダに分類して保存することで整理をします。

フォルダの中を見るには

フォルダの中を見るにはフォルダをダブルクリックします。

元に戻るにはツールバーの[上へ]ボタンか、[戻る]ボタン、

または

を使います。

わかりにくいですか?

このアイコンにあるような黄色い厚紙で作ったフォルダはよく見かけるものでしたが、最近はプラスチック製になり、形も変わってしまいましたので直感的にわかりにくくなってしまったのかもしれません。

また、日常生活では書類をまとめたものをファイルということが多いので混乱があるかもしれません。コンピュータ用語のファイルは印刷して1ページにしかならなくても、10ページになってもひとかたまりになって読み書きする単位をファイルといいます。

日常生活 書類 フォルダ
コンピュータ内 ファイル フォルダ

フォルダの中にまたフォルダ

日常生活ではフォルダは本棚にいれたり、キャビネットに入れたりしてさらに分類していきます。あるいは箱に詰めたり分類のために部屋を割り当てるかもしれません。コンピュータでは本棚もキャビネットも箱も部屋もすべてフォルダで済ませます。

日常生活 書類 フォルダ 本棚 部屋
コンピュータ内 ファイル フォルダ フォルダ フォルダ

どのように分類するか

どのように分類するかは本やノートの整理と同じです。本の整理でも著者別の分類や分野別の分類もしますが、読んだ順番に並べる場合もあるでしょう。本棚の都合で大きさで分類いうこともあります。借りているものは別の場所ということもあるでしょう。自分がわかりやすい分類をすればよいのです。また、コンピュータの使用に慣れるに従ってやりかたも変わっていくと思います。

ただ、ファイルを最後に編集した時間、ファイルの大きさ、ファイルの種類(拡張子による)ファイルの名前(漢字だとちょっと使いにくい)などで並べ替えることは簡単にできますから、それも考えに入れてください。

注意

マイドキュメント内はどのように変えても他人に迷惑はかかりません。他の場所にはアプリケーションソフトを使う上でなくてはならないファイルやwindowsが必要とするファイルがありますから、自分がいらないと思っても消したり移動すると大変なります。マイドキュメント内以外はさわらないようにします。

提出課題の位置に注意。提出課題はマイドキュメントに置くことにしてありました。これらはマイドキュメントに置いたままにしてください。(マイドキュメントにフォルダを作ってその中に移動してはいけないということ)

開いているファイルを移動してはいけません。移動するときは閉じてからにします。

よけいな話

名前の由来など

ウインドウやアイコンをマウスで操作するようなコンピュータの操作をグラフィックユーザーインターフェース(GUI)といいます。これがない時代にはキーボードから文字を入力して操作するキャラクタユーザーインターフェース(CUI)が普通でした。ファイルの識別に名前が使われるのはこの時代の遺産です。

コンピュータが高価であった時代にはワープロなどの文書はなく、データといえばデータベースなどの蓄積されるものがほとんどでした。例えば住所録のようなデータベースでは氏名、郵便番号、住所、電話番号などの1セットを1レコードといい、それがたくさん集まってファイルと呼ばれました。コンピュータの記憶装置内のデータの単位をファイルとよぶのはここから来ているのでしょう。

フォルダはディレクトリと呼ばれていました。 directory とはもともと人名録のことで a telephone directory は電話帳です。コンピュータではファイルがどこにあるかの情報をいいます。フォルダの実体はファイルのリストです。DOSのCUIではこのリストを表示する命令も dir でした。


聖愛高等学校
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