絶対参照

セル位置の絶対参照

1日0.8%の利息で10万円を借りたら、一ヶ月でいくらになるか。という問題の前回の解法では10万円の部分は簡単に変更できたが、0.8%を変更するのは面倒である。このような時にはセル位置の絶対参照を使えばよい。

相対参照だけではうまくいかない

前回のやり方

前回、B3セルに入れた式は次のようなものであった。

=B2*1.008

この1.008をB1のセルに書いて参照するようにすれば、B1セルの内容を変更するだけで利率を変えられる。

=B2*B1
(ただし、B1には利率が入っているものとする)

1+利率をB1に書く

しかしこれではうまくいかない。次のB4セルにコピーしたとき、

=B3*B2

となってしまうからである。コピーしたときに、

=B3*B1

となって、B1を参照くれなければ困る。

相対参照とは

相対参照とは計算で参照するセルの位置を相対的に指定するやり方である。

もともと式に書かれるB1などの指定は、現在のセルからの相対的な位置として覚えている。ここでは「ひとつ上のセル」と覚えている。B2にいて「ひとつ上のセル」はB1なのでB1と表示されるのである。これをB3にコピーすれば「ひとつ上のセル」はB2となってしまう。これを相対参照という。

表計算では普通に位置を指定すれば、相対参照になる。(デフォルトは相対参照などという)

そこで絶対参照

B3のセルに次のように入力する。

=B2*$B$1

絶対参照で書く

これはB1が絶対参照であることをあらわす。コピーしてもB1というセル位置は変わらない。

これをB4にコピーすると、

=B3*$B$1

となる。

これで、B1の利率を変更すると、すべての計算を新しい利率でやり直してくれる。

絶対指定の入力

もちろん、キーボードから直接入力してもよい。

カーソルキーやマウスで入力するときには、通常の方法でB1と入れたあと、[Shift]を押しながら[F4]キーを一度押すと、$B$1となる。何度も押すと次のように変わる。(このキーの押し方は[Shift]+[F4]と表記される。[F4]キーだけを押すやり方のソフトもある)

B1 → $B$1 → B$1 → $B1 → B1

B$1は1の方だけ絶対参照(今回の目的ではこれの方がいい)、$B1はBの方だけ絶対参照の意味である。それぞれ必要なときがある。

絶対参照とは

絶対参照とは計算で参照するセルの位置を絶対的に指定するやり方である。

式に$B$1などと書くと現在のセルからの相対的な位置とせずにそのままB1と覚える。B2に書いてある$B$1をB3にコピーすればそのまま$B$1となコピーする。これを絶対参照という。

表計算では特別に指定しなければ絶対参照にならない。

さらに工夫

このやり方では0.8%→1.008となおしてセルに入れなければならない。これを0.8と入力して計算することは可能か?


聖愛中学高等学校
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