この手の操作方法(インターフェースと言ったりします)はソフトごとに異なりますが、あるソフトが使いやすいものを工夫してみんなに認められると後発のソフトがまねをしてだんだんと同じになっていきます。
小数点の位置や四捨五入の位置などを指定したいときがあります。たとえば成績一覧表の個人の平均では、63 56 と小数点以下がないものと、76.4 79.4 と小数点以下のあるものが混在していました。これを統一することを考えます。
calc の標準ではまず、整数はそのまま表示し、小数になるもののうち2桁まではそのまま必要な桁数を表示し、3桁以上になると小数点以下3桁目を四捨五入して2桁にして表示しています。(この標準はソフトによって異なったり、自分で設定できたりしますのでいつも同じとは限りません)
12 → 12 12.5 → 12.5 12.45 → 12.45 12.345 → 12.35 12.3456 → 12.35
これは数式でも数値でも同じ扱いになります。ためしに、12.345 と入力してみると、
Enterキーで入力を終えると、表示は12.35になってしまいます。
あくまで表示のときに四捨五入するものです。データそのものは四捨五入せずに保持しています。
表示法を変えるには書式設定ツールバーのこの部分を操作するのが一番楽です。
各ボタンの意味です。小数点以下の桁数を「増やす」ボタンと「減らす」ボタンを使用して設定します。通貨とパーセントはいまはつかいません。もし押してしまったら元に戻すのは「標準に戻す」のボタンです。必要ならもう一度桁数の設定をします。
まず、変えたい部分をドラッグして選択します。
「小数点以下の桁数を増やす」ボタンを押します。とつぜん2桁になるのは選択範囲のなかで小数点以下がいちばん多いのは1桁なのでそれに+1して2桁という計算です。
1桁にするために今度は「小数点以下の桁数を減らす」ボタンを押します。
くどいようですが、あくまで表示のときに四捨五入するものです。データそのものは四捨五入せずに保持しています。このセルの値を計算に使用すると四捨五入前の数値で計算されます。
小数点以下何桁まで表示するか等の設定を「セルの書式設定」といいます。設定した書式はセルごとに記憶され、数値を入れ直してもその設定は変わりません。