●グラフィック機能はハードウェア(機械)に大きく依存します。もちろんOSやBASICのシステムでその違いを吸収し、統一した環境を提供するように努めていますが、ハードウェアの発達が速く標準化がついていけないのが現状です。BASICの統一規格もその点では古い部分もあり、十進BASICも独自な拡張をしています。同じBASICでもかなりやり方が異なることを覚えておいてください。
●十進BASICでは、文字データの出力ウインドウと画像データの出力ウインドウが異なります。グラフィック機能を使用するとそれまで最小化していたグラフィック用のウインドウが開いて出てきます。
●デフォルト(何も指定しないとき)では下図のように正方形で左下の座標が(0,0)、右上の座標が(1,1)となっています。数学のグラフなどを書かせるときに、便利なように設計されています。ステータスバーには現在のマウスの座標が表示されます。
●これは自分が解く問題に合わせて自由に変えられます。
SET WINDOW left , right , bottom , top left , right , bottom , topは数値式
●SET WINDOW の後ろに数値または数値を計算する式を書くことができます。左端 x座標が left,右端 x座標が right,下端 y座標が bottom,上端 y座標が topとなるように座標系を設定します。たとえば、
SET WINDOW 0,500,0,500
●これで、左下の座標が(0,0)、右上の座標が(500,500)となります。
●BASICの描画命令では色を直接指定するのではなく,色指標という番号を用いて間接的に色を指定するように定められています。色指標に対応する色を自分で自由に割り当てることができます。
●デフォルトで色指標は0から255までが利用でき,あらかじめ次のように割り当てられています。
0白, 1黒, 2青, 3緑, 4赤, 5水色, 6黄色, 7赤紫, 8 灰色,9 濃い青,10 濃い緑,11 青緑, 12 えび茶,13 オリーブ色, 14 濃い紫,15 銀色,・・・
●色指標0の色は背景色といい、特別な役割があります。また、各描画命令は,特に指定がない場合には色指標1の色を用います。
●PLOT LINES を使います。これは指定された点を,順次,線分で結んでいきます。
PLOT LINES: x1 ,y1 ; x2 ,y2 ; … ; xn ,yn
●これで (x1 ,y1) (x2 ,y2) … (xn ,yn) の点を結ぶ折れ線を表示します。
SET WINDOW 0,500,0,500 PLOT LINES: 100 ,200 ; 200 ,210 ; 300 ,400 ; 400 ,250
●最後にセミコロン「 ; 」をつけると次の PLOT LINES 命令で指定した最初の点と線をつなげることができます。
SET WINDOW 0,20,-10,10 FOR x=0 TO 20 STEP 0.1 PLOT LINES: x ,8*SIN(x); next X END
●上記 8×sin( x ) を表示するプログラムを完成させなさい。