●FOR〜NEXTはBASICで頻繁に用いられる繰り返しをさせる文です。FOR文に指定された変数の値を順に変化させながらFOR行とNEXT行にはさまれた各行を繰り返し実行させます。
●次に示すプログラムはn=1,2,3,…10に対してn2を計算して表示します。
FOR n=1 TO 10 PRINT n,n^2 NEXT n END
つぎのようになります。
1 1 2 4 3 9 4 16 5 25 6 36 7 49 8 64 9 81 10 100
●まず FOR n=1 で n に1が代入され、NEXT n までを実行します。n=1 ですから、1と12が表示されます。
●NEXT n で、n の値を1増やして n=2 とします。FOR n=1 TO 10 の10よりも2は少ないので、もう一度 NEXT n までを実行します。n=2 ですから、2と22が表示されます。
●こうして n=10 まで実行されて、 n が11になると実行をやめて NEXT n の次の文に移ります。
●n=1,2,3,…20に対して n2-1 を計算して表示しするプログラムをつくりなさい。
??
結果は、
1 0 2 3 3 8 4 15 5 24 6 35 7 48 8 63 9 80 10 99 11 120 12 143 13 168 14 195 15 224 16 255 17 288 18 323 19 360 20 399
●自然数nをキーボードから入力すると1+2+3+…+nを計算するプログラムです。
INPUT n LET S=0 FOR i=1 TO n LET S=S+i NEXT i PRINT S END
●FOR〜NEXTの変数として、i はもっとも人気があります。
●ポイントは s=s+i です。これは s に i を加えてからあらためて s に代入します。最初に s=0 としておきますから、i が 1 のとき、s=0+1 です。i=2 のとき、s=1+2 になります。i=3 のとき、s=3+3 これは 1+2+3 になります。i=4 のとき、s=6+4 これは 1+2+3+4 になります。
●自然数nをキーボードから入力すると12+22+32+…+n2を計算するプログラムをつくりなさい。
結果は、
n= 10 で 385 n= 20 で 2870
●自然数nの階乗はnから1までの自然数をすべてかけたものです。つまり n! = n(n-1)(n-2)…3・2・1 です。たとえば、4!=4・3・2・1=24 となります。自然数nをキーボードから入力するとn!を計算するプログラムをつくりなさい。
●最初 s=0 としてはいけません。s=1 とします。かけ算ですから。また、0!=1 と決められています。
結果は、
n= 10 で 3628800 n= 20 で 2.43290200817664E18