変数

変数と代入

数値の入れ物

変数とは数値を入れて記憶させておく入れ物です。電卓のメモリーと似ていますが、変数は自分で名前をつけることができます。名前は半角の英数字を組み合わせてつけるが最初は英字というのか一般的です。

名前の長さや使用できる文字の種類は同じBASICでもシステムにより異なる場合がありますが、上記のものであれば大体大丈夫でしょう。

数値を入れるには

変数に数値を入れるには LET を使います。たとえば x という変数を作って 100 を入れるには、

LET  x = 100

これを代入するといいます。LET を省くことができるシステムもあります。十進BASICでは、省略しても自動的に LET をいれます。

= は等号でない

次の様に書くとどういう意味でしょうか。

LET  x = x + 1

これは x に 1 を加えて、x にあらためて代入するということです。x がこの文の実行の前に100であれば、この文の後には101になります。

LET  x = 100
LET  x = x + 1
PRINT x
END

計算結果は、

101

= でも等しくない

LET は「〜をさせる」「〜にする」という意味の英語からきた命令です。省くと、x=100 になってしまい、あたかも等号が成り立つように感じられますので、LETは省かない方がいいのです。= はLETとともに代入を表すのです。

x = x + 1

と書くと、x が100のとき、101と等しいという風に見えてしまいますね。

でも大勢は…

しかし、たいていのプログラム言語では「 = 」だけで代入をあらわします。BASICも誕生時からLETがあり、現在の規格でもLETがありますが、等しいという意味でなく代入であるということを納得しさえすればどうしてもなくてはならないものではありません。十進BASICの場合は自動でつけてくれますので、そのままにしておきましょう。

練習

プログラムの保存

これからの実習では、BASIC というフォルダに実習後のプログラムを保存します。ファイル名は、prog に2桁の番号を入れてください。次のようにします。

例3 →  prog03.bas
例4 →  prog04.bas
例5 →  prog05.bas

という名前で保存してください。.bas は自動的につきます。

例3

x=3,y=4のとき x+y, xy を画面上に表示させよ。

計算させるには、次のように入力します。

LET  x = 3
LET  y = 4
PRINT x + y
PRINT x * y
END

計算結果は、

7
12

例4

円周率を3.14として、半径4の円の円周の長さと面積を表示するプログラムを作れ。 円周の長さは 2πr、面積はπr2

LET  p = 3.14
LET  r = 4
LET  l = 2 * p * r
LET  s = p * r * r
PRINT "l=" ; l
PRINT "s=" ; s
END

もっとわかりやすい変数でもいいのです。

LET  pai = 3.14
LET  hankei = 4
LET  enshuu = 2 * pai * hankei
LET  menseki = pai * hankei ^ 2
PRINT "円周の長さ=" ; enshuu
PRINT "面積=" ; menseki
END

計算結果は、

l=25.12
s=50.24

例5

x=−2 , y=4 のとき x+2y と3x+5y3 を表示するプログラムを作れ。

??

計算結果は、

6
314

例6

円周率を3.14として半径3の球の表面積と体積を表示するプログラムを作れ。(表面積は4πr2 体積は4πr3÷3)

??

計算結果は、

113.04
113.04

聖愛高等学校
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