オンラインソフト

オンラインソフトとは

フリーソフトやシェアウェアといったインターネットを通して配布されているソフトをオンラインソフトということがあります。CD-ROMを使用せずにネットワーク(ライン)を通して配布されるソフトという意味です。マニュアル(使用説明書)もヘルプファイルやhtmlファイルで配布されます。フリーソフトは無料で使用できるもの。シェアウェアは試用してみて使い続けるなら送金するものです。

素人が趣味で作ったものもありますし、専門家が余暇を利用して作ってるものもあります。できばえのあまり良くないものもありますが、市販のソフトよりも良いものもあります。フリーのソフトも「無料でつかえる」とだけ考えないでください。市販のものにないソフトやあっても必要な機能が不足する場合に優秀なフリーソフトが作られることが多いのです。

多くの人たちがフリーの意味を「無料」ととらえていますが、自分のほしい機能を付け加えて使う「自由」ととらえる運動をしている団体もあります。この場合「無料」と区別するときにはオープンソースと呼ばれることがあります。フリーソフトであっても著作権はありますから使用するときは作者の示した条件を読んでそれを守りましょう。

ソフトのインストール

ソフトをコンピュータに組み込んで使えるようにすることをインストールとかセットアップなどといいます。

市販のパッケージソフトならCD-ROMを入れると自動的にインストールされますし、説明書もありますが、オンラインソフトは少し知識が必要です。そこで、ここではインターネットを通してダウンロードしたソフトをインストールすることも実習します。

ただし、信用のおけないソフトを使用することでコンピュータを不調にすることもありますし、ウイルスを含む場合もありますので、みなさんが学校のコンピュータに勝手にソフトをインストールすることは禁止します。自分のコンピュータで、自己責任でやってください。「窓の杜」や「Vector」で配布しているソフトはウイルスの心配は無いでしょう。

配布形態

通信でソフトを配布する場合、2つの理由からひとつの圧縮されたファイルにまとめます。まず1つの理由は、ばらばらなままだと扱いにくいこと。必要なファイルや注意書きを落とすことも考えられるからです。2つめの理由はデータ量の圧縮です。圧縮によりそのまま送るよりもデータ量が少なく済みます。

送る側ではデータを「圧縮」し、受け取る方では「解凍」します。なぜか「圧縮」−「伸長」とか「圧縮」−「復元」でなく、「冷凍」−「解凍」でもなく、「圧縮」−「解凍」の組み合わせで使います。

圧縮されたファイル

圧縮の方法にはいろいろありますが、一般的なのは.zip という方法と .lzh という方法です。拡張子がそのまま通称として使われています。これを解凍するソフトを用意して各自が復元します。このソフトもフリーのものがいくつかあります。

自己解凍方式

解凍するソフトを圧縮したファイルに組み込んで、解凍ソフトを用意する必要のないものもあります。これを自己解凍形式といいます。

ファイルの拡張子は .exe で、ダブルクリックで解凍が開始されます。たいていはこんなアイコンで示されています。左の絵は電子レンジでしょう。解凍ですから。右のものは箱の中からプログラムがでてくる形です。

しかし、.exe のアイコンは作成者がデザインできますからいろいろなものがあり得ます。多くは自己解凍ファイルを作るソフトを作った人が設計した絵です。こんなのもあります。


聖愛高等学校
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