身を守る

ウェブには危険もある

コンピュータのネットワークの中も社会と同じです。ウェブページを作る人にも、正直な人もいれば、ずるい人もいます。一般社会と同じです。また、危険なサイトもあります。これも一般の街並みと同じです。現実の街並みでも危険なところに近づかないようにするのと同じようにウェブでも危険なところにいかなければよいのですが、リンクで思わぬ所に出ることもあり、検索で思わぬ所に迷い込むことも考えられます。どのような危険があるのでしょうか。

自分の情報を安易に出さない

見ているだけと思うウェブでもデータを送信する場面があります。

キーワードの検索では、検索のための文字を送信します。

ウェブページのアンケートや掲示板などでデータを入力して送信する場合があります。

不用意に住所や電話番号、名前、パスワードやクレジットカードの番号、家族や友人の情報を書き込むと悪用される可能性があります。

送信相手に悪意が無くても送信内容は他の人に盗聴される危険があります。暗号化などその様な対策のなされていないサイトに送信するのは危険です。

アンケートや懸賞はその商品に興味を持っている人のメールアドレスを知りたくてやっている場合もあります。メールアドレスを教えることで宣伝のためのダイレクトメールがくるようになることもあります。良心的なところはメールを送って良いか聞いてきます。また、メールだけでなく住所や電話番号を聞きだしてそれを第三者に売って商売をすることも考えられます。自分の情報をインターネットの中に出すときには注意が必要です。

送信せずに、ただ見ているだけでも通信の仕組みから、使用しているIPアドレスや使用しているブラウザの種類、その前にどこを見ていたかなどは相手に知られる可能性があります。

詐欺にあう危険性

相手が詐欺をはたらくかもしれません。通信販売は便利ですが、お金は送ったが商品が来ないとか、注文と違うものがくることも考えられます。被害にあったらもちろん法的な手段をとるべきですが、ホームページが消えてしまって相手が特定できないということも起こりえます。

中古販売やオークションもありますが、商品を写真でしか見ることができないとか、店や相手が見えない、など信用が難しい状態です。特に個人同士のやりとりになると、トラブルが起こりやすいものです。ものを送ったのに送金されない、送金したのにものが来ない、違うものが来た、など十分に考えられます。もちろん誠実な人もたくさんいますが、頭から信用するのは危険です。

ネズミ講、マルチ商法など一般社会にある詐欺はインターネットの中にもあります。被害者になるばかりでなく、加害者になる可能性もありますから注意が必要です。たとえばマネーゲームと称するねずみ講の疑いのある商法にご注意などの例もあります。

ウェブサイトの落とし穴

ダイヤルアップ接続先を自動的に変更してしまうソフトや,ブラウザのスタートページを書き換えてしまうスクリプトなどがあります。ソフトはダウンロードして実行しなければ引っかかることがないのですが、拡張子を.exe 以外にしたり、リンク先を見えなくしたり、なんとかだましてダウンロードさせ実行するように考えてきますから注意が必要です。スクリプトはダウンロードしなくても自動的に実行されるプログラムです。普通はマウスを近づけると画像を替えるとか、自動的に別のページにジャンプさせるとか、ちょっとしたことを担当していますが、インターネットエクスプローラでは設定の間違いやバグによってコンピュータの設定の変更やファイルの消去が可能になります。エクスプローラの修正版が出ていますから、これを適用するかバージョンアップをしておくことで回避できますが、次々に出てくる問題に対処するのはつらいものがあります。

以前であれば「怪しげなサイトには行かなければよい」ということだったのですが、最近はwwwサーバーに感染するウィルスが出てきました。このウィルスはページを改ざんしてWebサイトを訪れた人が,Webページを見ただけでシステムを破壊されたり,ウイルスに感染してしまうようにします。これではWebサイトを見る人の注意ではどうしようもありません。Webサイトを管理する人の力量が問われます。

さらに複雑なことに、ホームページの乗っ取りもあります。たとえばAという通信販売のサイトがあったとしましょう。これとそっくりなページを作って、(コピーすれば簡単)Bというコンピュータにおいておき、それをAに見せかけて客に接続させ、クレジットカードの番号を入力させる、という犯罪も考えられます。

聖愛中学高等学校
http://www.seiai.ed.jp/
2010-06-12
2007-10-21