もくじ
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文節の切り直し

文節の区切りの違い

文節の区切りが正しいときはよいのですが、違う場合は教えてあげなければなりません。たとえば、

ここではきものを

という文は

ここで/はきものを → ここで履物を
ここでは/きものを → ここでは着物を

と、複数の区切り方がありえます。

文節の区切りをなおす

注目文節などの表示は日本語入力システム(IM)の種類やバージョンによって異なります。ここでは SCIMに合わせてあります。

たとえば、「ここで履物を」としたかったのに、こうなったとします。

「ここでは」が注目文節になっています。この状態で[Shift]+[←]([Shift]をおしながら[←])をおすと、注目文節が短くなり「ここで」までが一つ目の文節になります。

これでよければ確定しますが、ちがう漢字を出したければ「注目文節の移動」をしながら変換します。

文節を長くするには[Shift]+[→]([Shift]をおしながら[→])をおします。2度おせば2文字分長くなったり短くなったりします。

このように、「注目文節」を長くしたり短くしたりして、区切りの違いを訂正します。したがって、「注目文節」の右側しか変化しないので、「注目文節の移動」も必要になるかもしれません。

漢字変換のソフトには学習機能があって使用者のよく使う漢字を先に出すようになります。また、文節の区切り位置も学習しますので、最初の変換でどうなるかは人によって異なります。

SCIMでは、[Shift]+[→] [Shift]+[←] の代わりに [Ctrl]+[o] [Ctrl]+[i] も使えます。

練習

次の文を一度に入力して文節の区切りをかえて入力してください。後ろのひらがなは読み方ですから入力する必要はありません。区切って入力するのは普段は正解ですがこの練習では一度に入力してください。

ここで履き物を脱いで下さい  ここで はきものをぬいでください
ここでは着物を脱いで下さい  ここでは きものをぬいでください

恐怖の味噌汁     きょうふの みそしる
今日麩の味噌汁    きょう ふのみそしる

話にならない話    はなしに ならないはなし
歯無しにならない話  はなし にならないはなし

電子配置図      でんし はいちず
電子は一途      でんしは いちず

全会場とする     ぜん かいじょうとする
前回譲渡する     ぜんかい じょうとする

山の上に花が咲きました やまのうえに はながさきました
山の上には長崎真下   やまのうえには ながさきました

今日柱が増えました  きょう はしらがふえました
今日は白髪増えました きょうは しらがふえました

卓越した技術     たくえつした ぎじゅつ
卓越下着術      たくえつ したぎじゅつ

お起きなさい     お おきなさい
大きな犀       おおきな さい
おお来なさい     おお きなさい

自然破壊防止協会   しぜん はかい ぼうし きょうかい
自然は解剖し境界   しぜんは かいぼうし きょうかい

寝台車頼む      しんだいしゃ たのむ
死んだ医者頼む    しんだ いしゃたのむ
新台車頼む      しん だいしゃ たのむ

解説

「きょうふのみそしる」を例にとり詳しく解説しました。どうもよくわからないという人はやりながら読んでみましょう。

恐怖の味噌汁→今日麩の味噌汁

「きょうふのみそしる」で変換すると、最初はまずこうなるでしょう

恐怖の味噌汁

「恐怖の」をいくら変換しても「今日麩の」とはなりません。(システムによってはうまくいくこともありますがそれならラッキー)文節を短くすることを考えます。変換の状態のまま[Shift]+[←]です。「きょうふ」となりますがこれでも「今日麩」はでないことは予想がつきます。(やってみても結構)さらに[Shift]+[←]で「きょう」にします。

きょうふの味噌汁

うしろの「ふの味噌汁」の部分はどうなっていてもかまいません。「きょう」が注目文節になるようにします。ここで[space]で変換します。

今日不のみそしる

必要であれば何回か[space]を押して「今日」にします。「不のみそしる」の部分はIMがあらためて「ふのみそしる」を変換してみています。ここは当たっていなくても気にしません。

「今日」になったら[→]で次の文節に移ります。次の文節の区切りは「ふのみ」となる場合や「ふの」となる場合があります。これまでの使い方によります。「ふのみ」の場合は「みそしる」のことを考えて「ふの」とすることを考えます。もしも「ふ」だったら「ふの」としたほうがいいでしょう。

ここでは「ふのみ」と切って「不のみ」と変換されたとしましょう

今日不のみそしる

変換の状態のまま[Shift]+[←]で、文節の長さを「ふの」にします。

今日ふのみそしる

ここで[space]で変換します。

今日不の味噌汁

「麩の」となるまで、何回か[space]を押します。

今日麩の味噌汁

「みそしる」の部分が「味噌汁」でなければさらに[→]で注目文節を移して続けます。「味噌汁」とでたなら、ここで[Enter]を押して一気に確定します。

今日麩の味噌汁→恐怖の味噌汁

もう一度「きょうふのみそしる」で変換すると、今回はこうなるでしょう

今日麩の味噌汁

これはIMが学習した結果です。これを「恐怖の味噌汁」に直してみます。

最初の文節は「きょう」までです。これを「きょうふの」と文節をのばせばよいので、[Shift]+[→]を2度押します。

きょうふの味噌汁

[space]で変換します。

恐怖の味噌汁

これで、もういいので、[Enter]を押して一気に確定します。


聖愛中学高等学校
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