ウェブ (World Wide Web)上に置いてブラウザで見るように作られているページを「ウェブページ」(Web page)といいます。複数のウェブページがリンクなどで意味のあるまとまりをしている場合、その一連の情報のある「場所」という概念から、「ウェブサイト」(Web site)といいます。
しかし、「ホームページ」という言葉も定着しています。英語の home page は別の意味を持っていますが、日本ではいろいろな意味に使われています。
日本でどのように使われているかを分類すると次のようになるかと思います。
「聖愛のホームページは、www.seiai.ed.jp です」というのは「2」の意味になります。「聖愛の校歌がホームページで紹介されている」というのは「4」または「3」の意味になります。
ホームページを英語からの訳語と考えれば、「3」と「4」は間違っています。英語でも「1」か「2」かは議論があって、元々は「1」であるという話を聞いたことがあります。
ホームページを日本語ととらえれば、始まりが誤用であってもみんなが使うようになって辞書にも載れば誤用とは言えなくなりますから、「3」や「4」の意味でも、そうなってしまえば仕方がありません。その場合は「ホームページ」を英語では「3」の意味では Web page 、「4」の意味では website というということは知っておいていいでしょう。
現状、NHKが「ホームページ」という言葉遣いなのは残念に思いますが、民放のコマーシャルで「詳しくはウェブで」は好ましい使い方だと思います。
なお、ホームページをHPと略すことがありますが、コンピューター業界では、古くからHPといえばヒューレット・パッカード社を指しています。また、HiperPaintというフリーのグラフィックソフトもあります。
元々ヨーロッパのCERNという物理学研究所の学者たちが研究の成果を共有するために、文章、図、音声を統合して(いわゆるマルチメディア)あつかう言語と配布システムを考え出しました。これがHTMLです。
アメリカ合衆国のNCSAでMosaicというウェブブラウザが発表されてから急速に広がります。このメンバーが企業をおこし、ネットスケープナビゲータを作って現在に至ります。1990年代半ばあたりの出来事です。これによって、学術の世界から一般の世界へひろがることになります。