もくじ

ホームページ/ウェブページ

正しくはウェブページ

ウェブ (World Wide Web)上に置いてブラウザで見るように作られているページを「ウェブページ」(Web page)といいます。複数のウェブページがリンクなどで意味のあるまとまりをしている場合、その一連の情報のある「場所」という概念から、「ウェブサイト」(Web site)といいます。

しかし、「ホームページ」という言葉も定着しています。英語の home page は別の意味を持っていますが、日本ではいろいろな意味に使われています。

ホームページという言葉の意味

  1. ウェブブラウザを立ち上げたときに最初に表示されるページ。これがもともとの意味です。
  2. ウェブサイトの入り口のページ。多くの場合このページには目次があって行き先を選べるようになっています。いろいろ見て回ってまた戻ってくるという意味でホームページというわけです。野球のホームベースやホームグラウンドという意味合いのホームです。これは最近トップページという表現をしているのをよく見かけます。
  3. この入り口のページだけでなくすべてのページを「ホームページ」という場合もあります。これは正しくありませんが日本では割と一般的になっています。日本人が持つ「ホーム」という言葉のイメージは「家」なので自分の家というイメージで言葉が広がったのかもしれません。だとすると企業のホームページというのはちょっと変なのですが。
  4. ウェブサイト全体。

「聖愛のホームページは、www.seiai.ed.jp です」というのは「2」の意味ですから間違いではありませんが、「聖愛の校歌がホームページで紹介されている」というのは「4」または「3」の意味になりますから、正しくありません。

始まりが誤用であってもみんなが使うようになって辞書にも載れば誤用とは言えなくなるというえばそのとうりですが、「3」や「4」の意味で使用する「ホームページ」は日本語であって、英語では Web page というということは知っておいていいでしょう。

なお、ホームページをHPと略すことがありますが、コンピューター業界では、古くからHPといえばヒューレット・パッカード社を指しています。また、HiperPaintというフリーのグラフィックソフトもあります。

ウェブページのはじまり

元々ヨーロッパのCERNという物理学研究所の学者たちが研究の成果を共有するために、文章、図、音声を統合して(いわゆるマルチメディア)あつかう言語と配布システムを考え出しました。これがHTMLです。

アメリカ合衆国のNCSAでMosaicというウェブブラウザが発表されてから急速に広がります。このメンバーが企業をおこし、ネットスケープナビゲータを作って現在に至ります。1990年代半ばあたりの出来事です。これによって、学術の世界から一般の世界へひろがることになります。

HTML,XHTML

このHTML(Hyper Text Markup Language)やこれを拡張したXHTML(Extensible HyperText Markup Language)の規定に従って書かれたファイル(ドキュメントといったりもします)をブラウザでみると見慣れたウェブページになります。

テキストファイルの中にいろいろな指示を埋め込んだ形をしています。

この規約はW3C(WWWコンソーシアム)という機関で作られています。すでにいくつかのバージョンがあり、現在はHTMLはバージョン4.01、XHTMLはバージョン1.1となっています。


ウェブページ(Mar.2009)
聖愛中学高等学校
http://www.seiai.ed.jp/
Apr.2002 改訂