ペイントブラシ(絵筆)のオプションの概要は右図に示したとおりです。絵筆は基本的なツールなので以下に詳しく説明しておきます。
特にフェードアウト以下の4つは知らないうちにクリックしてチェックが入った状態になることがありますから、使わない機能でも気がつくように経験しておきましょう。
ただし、「モード」の説明はここでは省略します。「標準」にして使ってください。
また、「圧力感度」については普通のマウスでは使用できないのでこれも省略します。タブレットのような特殊な入力装置で使います。
オプションをいろいろ変更してわからなくなった時には右図に赤字で書いたように「設定を初期状態に戻す」ボタンを使うといいでしょう。また、後でまた使う設定がある時にはそれを保存し、後で呼び出すこともできます。
不透明度は普通は100%です。つまりクリックやドラッグしたところはその色になります。
不透明度を低くすると、塗る前に合った色に混ぜて塗られます。つまり前の色が透けて見え、混合されます。
不透明度を低い状態ではクリックやドラッグで2度塗るとその部分は色が濃くなります。同じ色に塗りたい時は1度のドラッグで塗ります。
不透明度が0では、なにも塗られません。
白いところにだけ塗っていると薄い色になると思いがちですが、白以外の色の上に塗ると違いがわかります。
濃い赤を不透明度50%にして、青の上に塗ると薄い赤に見えますが、青の上では色が混ざっています。
不透明度100%で薄い赤を作った場合は、青が全部つぶれて薄い赤になっています。これが透明と不透明の違いです。
ほとんど全部のブラシを試してみています。クリックとドラッグで違った印象になるものもあります。ドラッグするとただ引きずるのではなく連続してクリックした様に描かれるものもあります。
模様のブラシは色のむらがあった方が本物らしく見える物を描く時に重宝します。もっと本格的に表面の材質感を出す時は専用のツールがあります。
選択した色にならないブラシもあります。
Scale(スケール)とは大きさのことです。1.0が元々の大きさです。
指定した長さまでにだんだん不透明度が小さくなります(透明になっていくということ)
真っすぐにドラッグしてもずらして連続クリックしたような状態になります。初期値は0.2なので目立ちませんが、値を大きくしてみるとその意味がわかります。
不透明度100%では違いがありません。不透明度が小さい時(透明度のある時)に重ね塗りにしておくと1度のドラッグでも同じ所をこすると色が重なって濃くなります。
重ね塗りにしなければドラッグ中にボタンを押し直さない限り色が重なって濃くなることはなく同じ色に塗れます。
前景色(描画色)と背景色がだんだん混ざっていくグラデーションで塗ることができます。
前景色は今描いている色、背景色は初期値は白ですが、これも変更することができます。
色の変化の繰り返しは「反復」のところで「なし」「三角波」「のこぎり波」から選べます。
前景色(描画色)と背景色の現在の状態を表示しています。上になった□が前景色(描画色)、下になった□が背景色です。□の中をクリックすることで色を選択することができます。