パスを使って字を描くことを考えます。一筆書きできない文字は複数の線や点からできていてます。GIMPでは複数のパスを扱えますから一つの線を一つのパスとして描いていくこともできます。
たとえば「あ」という文字は3つの線でできているので、3つのパスを使うという様にです。
パスのダイアログをみると確かに3つのパスになっています。1,2,3と番号をつけました。図では2番目のパスが選択されています。
普通、選択されていないパスは見えないので、表示・非表示のボタンを使って全部表示しています。
こういった場合には複数の線を合わせて一つのパスとする方が便利です。3本の線からなる「あ」を一つのパスで描いてみます。
まず一つの線を描きます
最後の点だけが○になっていますが、これが現在選択されている点で、次にできる点と結ばれることになっています。
端でない点をクリックして選択します。GIMPのパスは枝分かれしませんので、線をつなげることができなくなります。
2つ目の線を描いていきます。
書き終えたら端でない点をクリックして選択します。
3つ目の線を描いていきます。どの線も修正することができます。端の点を選択することで別の線を延長することもできます。
3つの線を部分として含む一つのパスができました。
「パスの境界線を描画」をして完成です。
この様に線を組み合わせて表現した文字をストロークフォントと言います。ストロークは文字を書くときの筆の動きのことです。このような線は線が通過する○と曲がり方を示す□の座標を並べることで記録できます。GIMPのパスは通過点の間に2つの制御点があって通過点と隣の制御点を結ぶ線が曲線の接線になっています。このような方式で一番有名なものがベジェ曲線でGIMPのパスもこれを使っているようです。通過点の間に1つの制御点だけ置くものもあり、これはスプライン曲線が有名です。
紙の大きさは 640×400 または 420×300とします。.xcfは自動でつきます。
つぎのひらがなから一文字を選んで1文字描きなさい。
パスは一つにすること。
「パスの境界線を描画」もすること。
あおかきさすせ なぬねはふほ まみむめもやゆわをGimpを使った画像処理(Sep.2011)