LANとインターネット

LANとは

Local Area Network : 近いところのコンピュータの接続をいいます。

さまざまな形のネットワークがあったが、現在はハードウェア的にはイーサーネット。ソフトウェア的にはTCP/IPという方式に統一されつつあります。

一般的なLANのコネクタです。電話のコネクタと似ていますが一回り大きく、線も8本になっています。

ケーブルの中は2本ずつペアになってねじられていて、全部で8本あります。普通シールドはしてありません。ねじってあるのがノイズ対策で、色ごとにねじりの回数を変えてあるという実に細かなことをやっています。

LANのジャックです。写真はハブ(HUB)のもの。パーソナルコンピュータには普通1個のジャックがあります。

ハブ(HUB)を中心にコンピュータ(PC)をつないでネットワークを構築します。ハブとは接続の中心になるものです。ハブ空港などという言葉でよく聞くようになりました。図のPCとはパーソナルコンピュータの略。本来PC以外のコンピュータもたくさんあったので分かっている人は「PC」でなく「ホスト」という言葉を使います。

今ではネットワークを構成する要素はPCだけではありません。プリンターもUSBでなくLANケーブルで接続するものが増えてきました。ハードディスクを直接LANに接続して共有するNASというものも普及しています。テレビもLANにつながるようになりました。

サーバーは基本的にはPCと変わりません。サービスをするソフトウェアが接続を待っているコンピュータがサーバーです。普通のPCも一部サービスを行っていることがあります。

このLANケーブルによる接続を無線の電波に代えたものを無線LANといいます。この場合のHUBは無線の親機の機能を持ちますが、複数の接続をさせますからハブの機能も持ちます。

ハブには5台,8台,16台,24台の機器を接続できるものが市販されていますが、不足するときはお互いをつなぐことで接続機器を増やすことができます。ハブ同士の接続はPCなどとの接続と異なるやり方(スイッチを切り替えたり、クロスケーブルを使ったり)しますが、最近は自動認識して自分で切り替えるようになってきました。

LANをつなぐインターネット

LANの設備では遠くのコンピュータとの接続は無理です。特別な回線を引いたり、電話回線を利用したりしてつないでいましたが、インターネットが発明されてから一期に普及し、広域ネットワークいえばインターネットしかないと思われているほどになりました。

インターネットへの接続はLAN内のコンピュータの一つ(図の)にLANの外とつなぐルーターの役割を持たせて、隣のLANのルーターとつなぎます(この接続はLANとは異なる距離に応じた方式をとります)。
この時、図のように両隣のLANのルーターとつなぐようにすれば自分と隣のLANとの通信が出きるだけでなく、他のLAN同士の通信を中継してあげることができます。

このようにして、隣同士が次々とつながればいつの間にか全世界がつながっているようになります。これがインターネットが急速に普及した理由の一つです。

一般家庭のコンピュータや小規模のLANの接続

他のLAN同士の通信を中継してあげるためには2つ以上の相手と接続する必要があります。一般家庭や小規模のLANでは2ヶ所につなぐのは難しいことです。

そこで、接続業者(プロバイダ)と契約して接続業者のLANに加えてもらいます。普通接続業者とは距離がありますから普通のLANの配線は使えません。電話回線やケーブルテレビの回線など長距離でも使える方法で中継をします。
接続業者(プロバイダ)の先がインターネットですが、普通はどのようなつながり方をしているのかは詳しく知る必要はありません。インターネットを雲のような形に描くのはそのためです。