通信プロトコル

通信プロトコルとは

通信プロトコルとは通信に関する規約です。

光ケーブルや電線や電波でつながっただけでは通信はできません。データを光信号や電気信号に変換する方式なども、送受信者の間で取り決めが必要です。

ネットワークの中で通信相手を指定する方法も必要です

通信の目的によってはデータが到着したか、間違いなく伝わったかをチェックする仕組みも必要かもしれません。

こういう取り決めを通信プロトコルといいます。通信規約とか通信手順などと訳されます。

プロトコルの例

単にプロトコルと言った時には、通信相手と会話をするように確認しながらデータを送る手順のことを指す場合が多いのでその例を示します。

HTTPはウェブページを閲覧するためのプロトコル。SMTPはメールの送信のためのプロトコルです。

アプリケーション 用途 サーバー プロトコル名
ウェブブラウザ ウェブページの閲覧 ウェブサーバ HTTP
メールソフト メールの送信 メールサーバ SMTP

HTTP

クライアントはブラウザ、サーバーはウェブサーバーです。URLを使ってページを要求するとデータに対する情報からなるヘッダとページデータを返します。ページデータに画像など別ファイルになっているものがあれば、クライアントは改めて要求をだします。

クライアント側サーバー側
ページの要求
応答ヘッダ/ページデータ
付加ファイルの要求
応答ヘッダ/付加ファイルデータ

ここのヘッダはHTTPのバージョン、データが正常に渡せるかどうかの状態、日付、サーバーの情報、これから送信するデータのタイプ(テキスト、画像、動画などの区別)などです。クライアントはこれを受け取って続くデータの処理方法を判断します。

SMTP

クライアントはメールソフト、サーバーはメールサーバーです。

クライアント側サーバー側
開始の合図
受付応答
送信者アドレス
受付応答
受信者アドレス
受付応答
DATA
受付応答(終わったら.だけの行ね)
メールのデータ
.
受付応答
終了の合図
切断応答