もくじ
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ローカルユーザでソフトウェアを吟味(2007/8/17)

クライアント(vine)にインストール

ハードウェア

このPCはvine01...などと呼ばれている。その38番がvine38。(もう一つのシリーズはfish01...)

このHDDはLinuxを入れる予定ですでに2つのパーティションに分け、hda1にWindowsMeが入っている。一番小さい9GB。このうち5GBをWindowsに使用している。今となってはWindowsの方を少なくした方が良かったのだが、当時の判断だからしかたがない。分け直すのは面倒なのでこのままいく。

ひとつインストールが終わればPartimageを使ってパーティションコピーで全PCにインストールするつもりだ。Partimageは元より小さなパーティションにはリストアできないので、一番小さい9GBのHDDで始める必要がある

OS

OSは結局 Debian/GNU Linux Lenny

vine39に testing-amd64, testing-i386 と試行してうまくいかず、HDDに不具合があるように受け取れるメッセージもあって機械を換え結局vine38に Testing-i386-netinst 07-8-13 をインストールできた。

後でわかったことだがTestingのインストーラーはかなり不安定な場合がありそれも原因の一つだったかもしれない。amd64をやめたのは結果的に良かったかもしれない。64ビット版がないソフトは仮想環境を作らなければならないのは後で知った。また、CPUがPentiumIIIのもう一種類のPCへの移設がi386であったおかげで思いの外簡単だった。

4GBあいているが、スワップを引いて3.6GBしかない。Xwindowを入れると残りは少ない。KDEも入れようかと思っていたが無理。

Filesystem          サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
/dev/hda2             3.4G  2.7G  540M  84% /
tmpfs                 221M     0  221M   0% /lib/init/rw
udev                   10M   64K   10M   1% /dev
tmpfs                 221M     0  221M   0% /dev/shm

GUIの印象

desktop

ログイン後の画面、ディレクトリ内の画像ファイルは内容が表示される。

インストール直後のデスクトップ

スタートメニューをチェック

アプリケーション、場所、システムの3つ。アイコンのセンスもなかなかよい。現時点のstableであるEtchのアイコンより大胆でわかりやすく好感が持てる

アプリケーションメニュー

その他のメニューもよく整理されていてこのまま使えそうである。

ルート権限

ルートのパスワードが必要な場所で一度認証した後、こんなのが出る。某所で見た「あなたの確認が必要です」にもにているが、OKをクリックしなくても先に進んでいく。メニューに管理者権限の必要と思われるものも混ざっているのに気になっていたが上手に対処できているのではないか。

パーミッションの注意

FirefoxとThunderbird

メインのブラウザは異なるが、firefoxもiceweasel という名前で入っている。

thunderbirdは入っていない。aptitudeで入れたが1.5系である。

導入直後は英語。追加パッケージが各国語版ありこれで日本語化された。

諸事情で名前とアイコンが異なるし、debianでアップデートに追いついていない。

Debianの標準であるEpiphanyとEvolutionを使う手もあるが、Windows版があるオープンソースなので生徒に安全な物を勧める観点から、FirefoxとThunderbirdを最新版でそして見慣れたアイコンで使わせたい。

Firefoxはhtmlの文法チェックの拡張がある。ThunderbirdはWindowsのThunderbirdとメールボックスを共用できる。この2点も魅力だ。

aptによらずに最新版を入れることにする。

まず、ローカルに入れ、安定したら、サーバーに入れてnfsでマウントすることにした。しかし、まだローカルに入ったままである(2008/5/18)。

サーバーへ接続

メニューの[場所]にある[サーバーへ接続]。ftp, smb, ssh, WebDAV などの選択肢がある。マウントはせず、その都度スクリプトでコピーなどをするようだ。

サーバーへ接続(smb)

ここで設定すると、パスワードを要求。うまくいけばそれを記憶させられるが、いつまで覚えているか選択が可能。メニューとデスクトップに接続のためのリンクができる。右クリック-アンマウントでアイコンが消える。

起動時に必要なプロファイルデータが必要でなければ、課題提出の場所に使える。また、public_htmlの代わりの場所としてsambaでやっていた場所を同様に使える。


パスワード要求

接続した様子

アプリケーションの加除

この時点ではメニューの仕組みは調査しておらず、最悪GUIで設定した個人ユーザーの設定をコピーするつもりでいた。

SUN-java

javaの導入。まだ、non-freeに入っている。まだsynapticを知らずaptitudeでいれた。aptで入れられるのはとても安心。

ただgnuのjavaとどちらを使うかの設定は別にやらなければならなかった。javac, java, そしてjarファイルになったものの実行について設定しなければならない。

ruby

無印rubyは1.8.2, ruby1.8 ruby1.9 がある。rubyのウェブページと同じ ruby 1.8.6.36-1を入れることにする。

ゲームを削除

gnomeデスクトップ環境にgnome-gameがあった。gnome-desktop-environmentも一緒に削除されるというのは気になるが削除。

C,ruby,basicをknoppixEdu6流に加える シェルスクリプト

knoppixEdu6 menu では言語関係は次のようになっている。つまりエディタとコンソールが起動するだけ。KDEなので、kwriteとkonsoleが指定されている

#!/bin/bash
kwrite &
konsole &

gnomeに置き換えると、gedit と gnome-terminal らしい。メニューの変更で「端末内で実行」を選択しなおかつ&を付けるとすぐに終了してしまう。他の選択肢は「アプリ」。

「端末内で実行」を選択し&を付けないことにする

#!/bin/bash
gedit
gnome-terminal

アイコンは /usr/share/icons/ 内の sun-java6.xpm とした。

他のアイコンは普通,以下にある

/usr/share/pixmaps

日本語変換

UIM

Debianのデフォルトは uim-toolbar 。コンソールで im-switch で状態をみたり切り替えたりできる。

 リンクは現在 uim-toolbar を指しています
uim - 優先度 30
uim-toolbar - 優先度 40
uim-systray - 優先度 30
uim-toolbar-qt - 優先度 30

uim-toolbar

開始,外観
王冠 あ R 設定
ローマ字入力
かな入力
AZIC

uim, uim-systray

uimはほんとうに状態がわからなくなる。Anthy, prime, 直接入力の別などの状態は知りたいと思う

uim-systrayはほとんどtoolbarと同じ使用感、場所をとらないので快適。ただしuim-toolbarの問題をそのまま引きずる。

uim-Systray Anthy

SCIM

uimがいろいろ不具合なのでscimを入れることにした。KnoppixEduやOSP基本パッケージもscimである。

記録によると scim, scim-anthy, scim-gtk2-immodule, scim-prime, scim-uim を入れている。uimを残している。やはりim-switchを使って切り替える必要がある。

このあと,firefox,thunderbirdとの衝突回避のためscim-bridgeを追加している。F10でgeditのメニューがでる,「ー」が「ろ」になる,という問題もでている。

im選択の仕組み

ユーザーの ~/.xinput.d/ 内のja_JPがリンクになっている

beta@vine38:~$ ll -a .xinput.d/
drwxr-xr-x  2 beta beta 4096 2007-08-26 21:05 .
drwxr-xr-x 35 beta beta 4096 2007-09-03 19:05 ..
lrwxrwxrwx  1 beta beta   35 2007-08-26 21:05 ja_JP -> /etc/X11/xinit/xinput.d/uim-systray

/etc/X11/xinit/xinput.d/ の中には

vine38:/home/beta# ls -l /etc/X11/xinit/xinput.d/
合計 40
lrwxrwxrwx 1 root root   32 2007-08-18 07:54 all_ALL -> /etc/alternatives/xinput-all_ALL
-rw-r--r-- 1 root root 1042 2007-01-01 02:09 default
lrwxrwxrwx 1 root root   30 2007-08-26 18:54 ja_JP -> /etc/alternatives/xinput-ja_JP
lrwxrwxrwx 1 root root   30 2007-08-26 18:54 ko_KR -> /etc/alternatives/xinput-ko_KR
-rw-r--r-- 1 root root  474 2007-01-01 02:09 none
-rw-r--r-- 1 root root  622 2007-07-21 20:22 scim
-rw-r--r-- 1 root root  649 2007-07-21 20:22 scim-immodule
-rw-r--r-- 1 root root  610 2007-01-01 02:09 th-xim
lrwxrwxrwx 1 root root   30 2007-08-18 07:54 th_TH -> /etc/alternatives/xinput-th_TH
-rw-r--r-- 1 root root  377 2007-08-04 22:45 uim
-rw-r--r-- 1 root root  385 2007-08-04 22:45 uim-systray
-rw-r--r-- 1 root root  377 2007-08-04 22:45 uim-toolbar

im-switchで変わる

beta@vine38:~$ im-switch -s scim

こうすると

beta@vine38:~$ ll -a .xinput.d/
drwxr-xr-x  2 beta beta 4096 2007-09-03 19:55 .
drwxr-xr-x 35 beta beta 4096 2007-09-03 19:44 ..
lrwxrwxrwx  1 beta beta   28 2007-09-03 19:55 ja_JP -> /etc/X11/xinit/xinput.d/scim
lrwxrwxrwx  1 beta beta   35 2007-08-26 21:05 ja_JP.backup -> /etc/X11/xinit/xinput.d/uim-systray

.xinput/ja_JP がなければ,/etc/X11/xinit/xinput.d/ja_JP が使用される。そして,/etc/alternatives/xinput-ja_JPへのリンクになっているが,これが管理者が行うデフォルトの設定なのだろう。

ホームマウントの準備

まだこの時点ではひな形ユーザーの設定を全ユーザーにコピーしようとしている。このあとこれはユーザー設定に頼らずデフォルトを設定するように方針変更になる。

今までのひな形ユーザーをbetaとすれば設定ファイルはローカルの/home/betaにある。ここはサーバーの/home/betaがマウントされた時点でアクセスできなくなるから,別のところにコピーしておいてマウント後書き戻す。

. で始まるファイルとディレクトリを全部コピーするには次のようにする。

$ cp -ra .[!.]* /somewhere

.* とすると、親ディレクトリのファイルも対象にしてしまう。

Thundrebirdのメールボックス共用

ThunderbirdのメールボックスをWindowsとLinuxで共用する。Windows時代のメールボックスは次のフォルダにおいてある。やはりユーザーをbetaとして

/home/beta/tb/profile

もともとThunderbirdのメールボックスは次の場所にある。

Windows Me
C:\WINDOWS\profiles\beta\Application Data\Thunderbird\Profiles\xxxxxxxx.default
Windows 2000
C:\Documents and Settings\beta\Application Data\Thunderbird\Profiles\xxxxxxxx.default

最後のxxxxxxxxはランダムな文字列である。この中にアカウント情報(prefs.js)やメール本体のディレクトリ(Mail)などがある。これで移動プロファイルになるがメールの内容をコピーすることになるので,この中身をすべて上記の/home/beta/tb/にいれてあるのである。

この場所を,.mozilla-thunderbirdの中のprofiles.iniにprefs.jsの在処として書くのである。

jonah:~# cat /home/beta/.mozilla-thunderbird/profiles.ini
[General]
StartWithLastProfile=1

[Profile0]
Name=default
IsRelative=1
Path=../tb/profile

これは現在 /home/beta/.thunderbird/ というフォルダになっている

ちなみに、windows側ではprefs.jsの在処はここに書かれている。

jonah:~# cat /home/beta/.profiles/Application\ Data/Thunderbird/profiles.ini
[General]
StartWithLastProfile=1

[Profile0]
Name=default
IsRelative=0
Path=U:\tb\profile
Default=1

Profileが一つだけなので、Default=1 はあってもなくてもいいのだろう。

安達 順一
http://www.seiai.ed.jp/
Last update:2008/5/18