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2012年入試(社会)

解説

(1)
欧米諸国の植民地にされなかった、稲作がさかんで米の輸出が世界一である、仏教国から、この文は、タイについて述べたものであり、③が正解となります。
(2)
日本とA国(ロシア)との間の領土問題は、「北方領土」をめぐるものなので、⑤が誤り(正解)です。問題文中の「竹島」は、日本と韓国との間の領土問題です。
(3)
イ 正解①。sの地域では、アンシャン鉄山やフーシュン炭田などの資源を利用して、はやくから鉄鋼業などの工業が発達しました。uの地域は、長江の流域に位置し、稲作がさかんです。2009年に完成した世界最大級のダムは、三峡(サンシャ)ダムです。
(5)
東南アジア諸国で特に多く栽培されていることから天然ゴムと判断でき、正解の写真は④となります。誤答は①が多かったですが、バナナの生産上位国は、インド・フィリピン・中国・エクアドル・ブラジルで、エクアドルなどの南アメリカやフィリピンに特徴があります。

(3)
正解④。アは、「養殖かき」からc(広島県)です。イは、国内で作られる「金属洋食器」の多くが燕市で生産されている(燕市の地場産業である)こと、また「天然ガス」が産出することからa(新潟県)です。ウは、「茶」・「ピアノ」からb(静岡県)です。
(5)
①:青森県の人口ピラミッドは、 老年人口が多く幼年人口が少ないことから「つぼ型」ということができ、実際に青森県の人口は減少しています。②:男女それぞれに、すべての年齢層の割合(%)を計算するまでもなく、男女のグラフの面積を比較すれば、男性の人口の方が女性の人口よりも少ないことが分かります。③:幼年人口はグラフの下から3本分、老年人口はグラフの上から4本分ですので、それぞれの年齢層の割合(%)を計算すると、幼年人口が老年人口よりも少ないことが分かります。また、②と同様に、面積を比較することでも判断できます。④:正解。⑤:10歳以上15歳未満の人口は、男女とも2%を超えているので、合わせると青森県の総人口の4%を超えています。

(2)
正解は、①の青森県です。問題となっている2009年の青森県の人口は、約138万2500人で、沖縄県とほぼ同じです(現在はさらに減少し、136万人程度です)。青森県民として、県の基本データは知っておきたいところです。ちなみに、他の選択肢となっている県の人口(2009年)は、②神奈川県:約900万人(全国2位)、③大阪府:約884万人(全国3位)、④鳥取県:約59万人(全国最下位)、⑤福岡県:約506万人(全国9位、九州地方では最大)となっています。
(3)
①:アルゼンチンは、かつてスペイン領であったことから、スペイン語が公用語となっています。②:この文で述べられていることは、主にアフリカ諸国に見られることです。③:「プレーリー」は、アメリカ合衆国にひろがる草原です。アルゼンチンには、「パンパ」とよばれる草原がひろがり、小麦の栽培や牛の放牧など、農業がさかんに行われています。④:正解。⑤:ブエノスアイレスは、東京から見て「東」に位置しています。
(4)
①:ドルは、貿易などの国際的な取り引きにおいて、中心的な通貨として使用されています。②:サンベルトで多く産出する資源は石油であり、さかんな工業としては、石油化学・航空機・宇宙産業・エレクトロニクス産業などがあります。文中の、自動車産業がさかんなデトロイトは、北東部の五大湖地域に位置しています。③:文中の「ヒスパニック」は、メキシコなど、ラテンアメリカのスペイン語を話す国々からアメリカ合衆国に渡って来た移民とその子孫を指す言葉です。④:日本とアメリカ合衆国の貿易は、日本が大幅な黒字となっています。⑤:正解。
(5)
①:正解。②:オランダについて述べた文です。③:フランスについて述べた文で、文中のドイツをフランスに変えると正しい文になります。④:ドイツ人は、その多くがゲルマン民族です。⑤:ルール地方には、豊富な石炭資源が存在し、古くから鉄鋼業などの工業が発達しました。

(1)
『方丈記』は三大随筆の一つ、著者は鴨長明。
(2)
集団を作って貿易を強要し、海賊行為をおこなったのは倭寇である。
(3)
① 応仁の乱が起きたのは、室町幕府3代将軍の足利義満の時ではなく、8代将軍足利義政の時。
② 応仁の乱をきっかけに、戦乱は京都から全国にひろがった。
④ 動乱に動員された雇い兵は足軽である。防人は、律令制度の下で九州の防備に当たった人々のこと。
(4)
 ア 幕末の混乱の中で、「ええじゃないか」の乱舞が起こった。
 イ 鎖国をすすめる過程で、島原天草一揆が起きた。
 ウ 大塩の反乱を契機に、天保の改革が行われた。
江戸幕府の初期(イ)-改革の時期(ア)-幕末(ウ)
(5)
① 戦時中、中学生や高校生が工場や農村で働くようになったことを、学徒動員という。

(4)
正解2 産業も文化と同じく、各時代ごとに特徴をしっかり押さえること 1石高は安土・桃山時代の語句で、豊臣秀吉の太閤検地により定まった 3脱穀は千歯こき 備中くわは深耕用の道具 4農地改革は昭和時代で、第二次世界大戦後の民主化改革の1つ
(5)
正解4 テレビは第二次世界大戦後の1953年から放送開始。大正時代はラジオ放送が始まった。
(6)
正解D-B-A-C-E Aは室町時代 Bは口分田から奈良・平安時代 Cは三都や長屋から江戸時代 Dは稲作の伝播や高床倉庫から弥生時代

(2)
③ 日本には、運転中の原子力発電施設が約50~60基あったが、東北地方太平洋沖地震以降、ほとんど稼動していない状態になっている(2012年2月現在)。世界では、アメリカ合衆国やフランスで、運転中の原子力発電施設数が多い。その一方で、ドイツでは、これまでの政策から一転して国内すべての原発閉鎖を決めている。日本での原発事故の影響は世界各地に及んでいる。
(4)
④ 東京都の区は、特別地方公共団体として、市町村に似た自治権が与えられており、政令指定都市の区とは区別して特別区という。
(5)
② 歳入と歳出の計画は、4月から3月までを1年間(1年度)として立てられる。
③ 景気を調整する手段としての財政活動では、好景気のときには、増税をしたり公共投資を減らしたりする。デフレーションは、不景気のときに、企業の生産活動がふるわず、消費が低迷して物価が下落する状態である。
④ 政府は、租税収入の不足を補うために公債を発行することがある。その際に政府は、公債を買った人に毎年利子を支払い、満期がきたら元金を返金しなければならない。安易に公債を発行すると返済が大変になるので、公債発行は慎重に行う必要がある。

(2)
① ニュージーランドは南半球に位置する。
② メキシコは、四方をすべて海に囲まれた海洋国(島国)ではなく、アメリカ合衆国やグアテマラなどと陸続きである。
③ 本初子午線は、0度の経線である。経度0度は、1884年の国際会議で、イギリスの首都ロンドンにあったグリニッジ天文台を通る経線に決められた。
④ 経度180度にほぼあたる日付変更線であるが、グループBにはこれが通っている国はない。
(3)
④ 朝鮮民主主義人民共和国は、1991年に国際連合に加盟している。
(4)
① ノルウェーは、赤道付近に位置しない。
② ブラジルや赤道ギニアでは、冬に大雪になることはない。
③ オーストラリアには、日本の標準時子午線である東経135度の経線が通り、日本との時差はあまり大きくない。
④ グループDのどの国も、東京と同じ緯度上に位置しない。
(5)
NAFTA(北米自由貿易協定)は、カナダ(グループA)・メキシコ(グループB)・アメリカ合衆国(グループC)の3カ国間で締結されている。
(6)
② 白豪主義は、かつてオーストラリアでとられていた政策で、20世紀はじめから1970年代にかけて、ヨーロッパ系の移民が制限されていた。しかし、1970年代以降、それまでの政策を変えて、非ヨーロッパ系の移民などを積極的に受け入れるようになった。

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