2015年入試(理科)
解説
1
- (2)
- 凝灰岩は、火山灰などの堆積によって生じる。①は泥岩、②③は石灰岩。
- (3)
- 図はアンモナイトの化石であり、中生代の示準化石である。示相化石は、その当時の環境を知る手がかりになる化石である。
- (4)
- ②→④→①→③ の順に起きている。図1のCのずれ(断層)は、A層でも起きていることから、A層が堆積した後に生じたと考えられる。
2
- (1)
- (2)形態や機能が違っても起源が同じである器官を相同器官という。また形態や機能が似ていても由来が違う器官を相似器官という。ハトの翼と相似器官にあたるのが、②バッタのはね、⑤トンボのはねなど。
- (3)
- 知識問題で脊椎動物の進化の順番がわかっていなければいけない。
アはは虫類、イは哺乳類、ウは両生類の説明をしている。
- (4)
- シソチョウは、中生代後期に化石で発見された。鳥類としての特徴(翼や羽毛)、は虫類としての特徴(歯や長い尾骨)をもつ。
3
- (1)
- 位置エネルギーは、同じ質量で比べた場合、高ければ高いほど大きくなる。
- (2)
- 力学的エネルギーの保存則より、速度が速いところは、位置エネルギーが最小となり、運動エネルギーが最大となる点となる。
4
それぞれ発生する気体はA二酸化炭素,B酸素,C水素,Dアンモニアである。
- (1)
- BTB溶液は塩基性で青色になる。
- (2)
- ①はアンモニアなどの塩基性の性質,②は二酸化炭素の性質,④は酸性の性質を確かめる方法である。
- (3)
- 水上置換法について,ガラス管や試験管内に微量の空気が含まれているので集気びんに入れないようにする。
5
- (1)
- 葉をアルミニウムはくでおおい、一昼夜置いたという操作であるが、光を遮断し光合成をさせないようにして、呼吸で内部の有機物を使い、次の光合成の実験に影響がないようにした。
- (2)
- 葉aは光を当てて、葉bは光を当てていないので、光の必要性の有無を調べている。葉cの場合は二酸化炭素を吸収する薬品が入っているので、二酸化炭素が袋の中になく、光合成ができない。
- (3)
- 葉aは光を吸収し、光合成をしているので発生する気体は酸素である。化学式で書くことに注意。
6
- (1)ア
- 棒磁石を動かしたときのみ、電磁誘導によって誘導電流が流れる。問題文より、N極を離したり、S極を近づけたりすると、針は右にふれることとなる。
- (1)イ
- コイルの落下により、コイルの下側からS極が近づき、その後、コイルの上側からN極が離れていくことになる。
- (2)ア
- 交流の場合、プラスとマイナスが周期的に変わる。発光ダイオードは、プラスからマイナス方向への一方向しか電流を通さないため、赤と緑が同時につくことはなく、交互に点滅することとなる。
- (2)イ
- 直流の場合、電流の向きは常に一定となるため、赤と緑のどちらかが、光り続けることとなる。どちらも一緒につくことはない。
7
- (1)
- Aが③、Bが②である。
- (2)
- 海上で発達する気団で水蒸気が多く含まれることから、BとC と判断する。
Aは寒冷・乾燥、Bは寒冷・湿潤、Cは温暖・湿潤 な気団である。
- (3)ア
- …夏から秋にかけて発生し、日本に接近する台風の進路に最も関係の深い気団はCの小笠原気団である。この気団の発達具合によって、日本の南を通るか北側を通るか、上陸する経路をたどるかなど、日本の気象に大きな影響を与えることになる。
- (3)イ
- …図2の季節は冬である。この季節の気圧配置で最も発達するのはAのシベリア気団である。シベリア気団から吹き出してくる冷たい季節風が、日本の冬の典型的な気候をもたらしている。
-
8
- (1)
- Ba(OH)2+H2SO4→BaSO4+2H2O
- (2)
- A点はちょうど中和し硫酸バリウムが沈殿しているため,水溶液中にイオンはなく電流の値は0をさす。
- (3)
- 硫酸の量は濃度と体積から判断する。
- ア
- 体積はそのままで濃度が半分になったことから硫酸の量は半分になり,沈殿物の質量が半分になる。中和に必要な水酸化バリウム水溶液の体積も半分になる。
- イ
- 硫酸の量は2倍になるため沈殿物の質量は2倍になる。水酸化バリウム水溶液の濃度が2倍であるため,20cm3 のところでちょうど中和する。
9
- (1)
- 気体Xは二酸化炭素である。Aに吸収されていることからAが植物・藻類であり、AからB,Cへと移動しているので、Bが草食動物、Cが肉食動物。Eは遺体・排出物が地中に堆積し、長い年月をかけて地圧、地熱などによりできた化石燃料である。
- (3)
- 二酸化炭素は温室効果ガスであり、赤外線をよく吸収する。このため地球温暖化が進む。
10
- (1)
- この反応は 2CuO+C→2Cu+CO2 である。
- (2)
- 酸化銅は酸素を失っている。
- (3)
- 銅は磁石に引きつけられない。黒くこげるのは炭素を含む物質にある性質であり誤りである。
- (4)
- 反応後の混合物は,未反応の酸化銅と銅である。
反応前の酸化銅と,反応後の混合物の質量の差は失った酸素の質量である。
2.70 - 2.30 = 0.40g
反応した酸化銅の質量を求める。
0.40 × 5 = 2.0g
反応前との質量の差が残った酸化銅の質量である。
2.7 - 2.0 = 0.7g
11
- (1)
-
- ア
- 焦点距離の2倍の位置に像ができる場合、物体と凸レンズの距離も2倍の位置にある。
- イ
- アのとき、像の大きさはもとの物体と同じ大きさとなる。
- ウ
- 実像は、もとの物体と上下左右が逆転する。
- (2)
-
- ア
- ①水圧は、水の質量によって生じる。②水深が深いほど、水圧は大きくなる。③正しい。④物体の仮面に係る水圧は上向きとなる。
- イ
- 浮力は、沈んだ物体が押しのけた体積の水の質量と同じである。よって、一番少なく沈んでいる物体の浮力が一番小さく、ばねののびが大きくなる。
- ウ
- イの条件とウの問題文より、物体が3分の1沈むと、ばねの伸びは3cm減る。よって、全部沈めると、ばねののびが6cm減ることとなる。
12
- (1)
- 皆既月食は、地球の陰に月が入る現象である。従って、太陽から見て地球の陰の方向に当たるのは①ということになる。
- (2)
- 図2の月は、満月のあとかけ始めて3日ほどたった状態である。従ってその位置は②付近となる。地球上の観測地点の時刻は、太陽との位置関係で決まるので、②の位置の月が南中するように見える観測地点の時刻は、明け方前の午前3時頃となる。
- (3)
- 月の位置は、およそ1ヶ月で地球を西から東へ1周している。従って、図2の月の位置(②)から4日後の同じ時刻の位置は、③付近となる。この時の月の形は②であり、図②と同じ時刻(午前3時)には、真南より東側(南東)の位置に見えることになる。
弘前学院聖愛高等学校
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