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2018年入試(国語)

解説

問一
「現に」は「実際に・事実」という意味であるので、④「現実」と同じ使われ方である。
問三
「営ん」は、「営む」の連用形の撥音便形である。
問四
傍線部4の「ある」は補助動詞として使われている。よって正解は②。①は連体詞「とある」の一部である。③は動詞の「ある」。④は連体詞である。

問一
直前の文で「山守に斧を取られて」とあるので、山守が「取らせん=返してやろう」と言ったものは「斧」である。
問三
山守が歌を返せなかったのは、木こりが工夫を凝らした歌を作ったからである。詠みかけられた歌が巧みなあまり、気後れして返歌できなかったのだ。よって正解は②
問四
「構へて」とは、ここでは「心がける・準備する」の意である。よって正解は①

問二
 A は「うけつがれてきた」とあるので「規則」か「伝統」のどちらも入るが、Bは、コート整備にあたるのが「一年生の役目」とあるので「人間関係」が適当と考えられる。よって、正解は③
問三
後の中田さんの言葉から判断する。この方法が長く続けられてきたのは理由があると、これまでの経験から述べれている。正解は②
問四
「懸念」とは「心配」という意味であるから、「グーパーじゃんけんだと結果がかたよって不公平になるのではないか」(31字)を抜き出す。

問二
「魚を贈るより釣り針を贈れ」という表現の「魚」と「釣り針」がそれぞれたとえているものを考える。直後の文に「彼らもまた~一方的な施しを受けるより、働いて自立できる生活と、自立した個人が協力し会える社会を望んでいたのである。」とあり、そこを手がかりに考えると、「魚」は「一方的な施し」を、「釣り針」は「働いて自立できる生活」の手立てをさしていることが読み取れる。正解は②
問三
「一方的に依存するほかない(生活)」とは対照的な表現を探す。前後にいくつか適する表現がみつかるので、空欄に合う十字ぴったりの表現を選ぶ。正解は「自然で対等な人間関係」である。
問四
基本的な指示語の問題。傍線部の後ではなく前をさしていることを確認し、直前の部分を受けていることをおさえる。正解は③
問五
「対価」の意味は「労力・財産などの報酬として受け取る利益」である。よって「報酬」が正解となる。
問六
傍線部の前の段落に、「キャッシュ・フォー・ワーク」とは「被災者自身が地域の復興のために働き、対価を得て、生活と地域の再建を促進する、協働の活動」であることが示されている。また、傍線部の次の一文に、「キャッシュ・フォー・ワーク」が「単なる失業対策」と異なる点として、「地域の復興とよりよい社会を作るための、潜在的な力になるような労働の場を作ることを目的としている」ことが述べられており、その後の具体例を経て「これらの仕事は被災者であるからこそ~被災者の身になって働ける仕事であり、将来の地域コミュニティ作りに役立つ」とある。正解は④
問八
空欄の前後を手がかりに適する表現を選ぶ。空欄Dは、「筋肉労働に適しない人」への仕事であること、また、「被災者が被災者の相談にのる仕事」と示されていることから、④があてはまる。空欄Eは、「軽作業」であることがはっきりしているので③しかない。
問九
「労働」というものが持つ「不思議な力」とは何かを読み取る。傍線部の二段落前に、「仕事というものは収入とか生きがいとかいうだけでなく、~セラピーとしての効果がある」とあり、続く段落でも、漁師たちの「魚が取れるとかそれが売れるかどうか、ということではない。沖に出て、働くということが喜びと元気のもとだ」という言葉が紹介されている。これらから、「労働」には「収入」や「生きがい」だけでなく、心を癒し、喜びや元気を生む力があることがわかる。正解は②
問十
②は「難民たちは~初めて労働の楽しさや嬉しさを感じることができた」という部分が誤り。本文には、「~久しぶりによみがえった人間らしい楽しい作業だった」、「~難民になってから、~嬉しいという感情を思いだした日だった」とある。
③は「キャッシュ・フォー・ワークという活動は、~職業訓練を目的として行われ」という部分が誤り。キャッシュ・フォー・ワークは、単なる失業対策ではなく、「生活と地域の再建を促進する、協働の活動」であり、「地域コミュニティを作っていくことに向けての協働である点」に特色がある。
④は「さまざまな仕事が用意されている」という部が誤り。仕事を用意しているのではなく、キャッシュ・フォー・ワークは「労働の場を作ることを目的にしている」のである。「今後も職業支援が必要である」という主張も本文には見られない。
合致しているのは① 

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