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2016年入試(理科)

解説

1

(1)
コケ植物は、湿った環境で生育するため、日の当たらない②を選ぶ。
(2)
②はシダ植物なので、胞子でふえる。それ以外は種子植物。
(3)
③の裸子植物は胚珠がむき出しになっているため観察することができる。
(4)
葉緑体はクロロフィルという緑色の色素をもっており、それ以外の細胞小器官は無色である。
(5)
②のツユクサは単子葉類、③、④は合弁花のなかま。
(6)
②~④は無性生殖である。

2

(1)
20gのうち10gの結晶が出てきたということは,水溶液中に溶質が10g溶けていることになる。よって,グラフからミョウバンと読み取ることができる。
(2)
質量パーセント濃度の求め方は,溶質(g)÷溶液(g)×100である。 10÷110×100=9.0・・・%  よって,②
(3)
実験1~3から水溶液Bに含まれているのは塩化ナトリウム,水溶液Cに含まれるのは硝酸カリウムと考えられる。
(4)
水を30g蒸発させると,水は70gまで減る。
10℃において,水70gに溶ける硝酸カリウムはグラフから20×70÷100=14gになるため、結晶として出てくる硝酸カリウムは 20-14=6gとなる。

3

(1)
BC間ではテープの長さが同じなので,台車は一定の速さで進んでいる。 したがって,台車は等速直線運動をしている。
(2)
1秒間に60打点するので,6打点だと0.1秒である。
0.1秒間に6cm進むので,台車の速さは, 6÷0.1=60cm/秒である。
(3)
AB間では台車がだんだん速くなっているので,台車に力がはたらいている。よって③が正しい。
CD間では台車がだんだん遅くなっているので,台車には運動する向きと逆向きの力がはたらく。よって⑦が正しい。
(4)
AB間では時間とともに速さが直線的に増していき,CD間では速さが直線的に減少していく。 よって②が正しい。

4

(1)
火山噴出物の代表例である。
(2)
流紋岩は白っぽい岩石であり、ねばりけが大きい。したがって溶岩は流れづらく、Cのような形状となる。
(3)
a:無色鉱物の代表としてチョウ石がある。
D:等粒状組織であり、無色鉱物が多く、黒雲母が入っていることから花こう岩と考えられる。
E、F:どちらも斑状組織だが、より黒っぽいEが玄武岩、Fが安山岩と考えられる。
(4)
噴火で噴出した溶岩流により形成されているため、急激に冷やされた岩石である。

5

(1)
水溶液アはアルカリ性,水溶液エは中性である。
(2)
加えた塩酸の体積が増えるとともに減少することからOH と考えられる。
(3)
水溶液エは中性で,水酸化ナトリウム水溶液と塩酸の割合が5:3である。
水溶液ア~オまですべて混ぜ合わせると,水酸化ナトリウム水溶液50cm ,塩酸20cm である。
よって,あと塩酸を10cm 加えると中性になる。

6

A:デンプンのり+だ液(40℃)
B:デンプンのり+水 (40℃)
C:デンプンのり+だ液(0℃)
D:デンプンのり+水 (0℃)

(3)
 <試験管AとBの結果>
試験管Aはヨウ素液が青紫色にならないこと、ベネジクト液が赤褐色になったことから、デンプンがだ液によって、別な糖に変えられたことがわかる。
 <試験管AとCの結果>
試験管AとCの違いは温度のみであるので、Cの0℃のときにはヨウ素液が青紫色になり、デンプンが分解されていないのでだ液中の酵素が働いていない。
(4)
①、⑤はタンパク質分解酵素、②は脂肪分解酵素、③は過酸化水素を分解する酵素である。
(5)
効率よく吸収される理由を聞いているので、表面積が増える、表面積を広くする・広がる・広げる 等は、もともと広いことから不適切である。

7

(1)
弦をはじく強さで音の大小が決まる。強くはじくと大きい音が出て,弱くはじくと小さい音が出る。また,弦の長さを長くすると低い音が出て,弦を強く張るほど高い音が出る。
(2)
音は,気体,液体,固体の中を伝わる。
(3)
Aさんが花火の音を聞くまでの時間は 170÷340=0.5秒
Bさんが花火の音を聞くまでの時間は 1020÷340=3秒
Aさんが花火の音を聞いてからBさんが花火の音を聞くまでには 3-0.5=2.5秒かかる。

8

(1)
空気Dを冷却することから、点Dを縦軸側へ平行に移動させると、飽和水蒸気量曲線へぶつかる。
(4)
空気Dを5℃まで冷却すると、1mあたり 17.3-6.8=10.5g の水滴が発生する。
180mの空気からは、 10.5×180=1890g の水滴が発生する。
水の密度より、1890gは1890cmとなる。 したがって、単位をLに直すと、1.89Lとなる。

9

(1)
2HO→2H+O
(2)
管Aに集まった気体は酸素である。酸素は助燃性をもつ。
(3)
手順2において,管Aには8cm の水素が集まったことから,管Bには4cmの酸素が集まったことがわかる。
よって,合計16+4=20cm の気体が管Bに集まったことになる。
(4)
反応する水素と酸素の割合は2:1である。管Aには水素8cm ,酸素8cm あることから,水素はすべて反応し、酸素は8-4=4cm 残ることがわかる。

10

(1)
並列回路では,各抵抗にかかる電圧は,回路全体にかかる電圧に等しく, 回路全体の電流は,各抵抗に流れる電流の和に等しい。
(2)
オームの法則より,電熱線aの電気抵抗は 10V÷0.5A=20Ω
(3)
図2は直列回路なので,電熱線aと電熱線bの合成抵抗は 20+30=50Ω
回路全体には0.3Aの電流が流れているので,回路の電圧計は 50Ω×0.3A=15V を示す。
(4)
図3は並列回路なので,電熱線bには12Vの電圧がかかっている。
したがって,電熱線bに流れる電流は,オームの法則より 12V÷30Ω=0.4A
電流計は0.6Aを示しているので,P点に流れる電流は 0.6-0.4=0.2A
1A=1000mAなので,0.2Aは200mAである。

11

(1)
ア 地軸の傾きや、夜に見える星座からAが夏、もしくはCが冬ということがわかる。
イ Cの位置から太陽の方へ直線を伸ばすとさそり座へぶつかる。
ウ 図1で見えるBの面は夜である。地球の自転の向きから、Bの左側が夕方となる。
選択肢の中で、東の方向にある星座は一つだけである。
(2)
イ 6~8月まで、だんだんと欠けてきている。5月は6月よりも満ちている、もしくは同じくらいの欠け具合であると考えられる。

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弘前学院聖愛高等学校
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