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2006年入試(理科)

解説

〔地層の問題〕問題文に「火山灰」と説明があるので、 わかりやすかったと思う。地層の厚さや見えている高さで地層を選んではい けない。a層の上にどんな地層が乗っているかを見分ける問題 でした。

(1)
図1から、オームの法則を用いて、電熱線A,Bの抵抗の大きさはそれぞれ10Ω,20Ωである。 図2は直列回路なため、合成抵抗を求めると30Ωとなる。 再び、オームの法則を用いて0.2アンペアと求めることができる。
(3)
電流と電圧の積から図2の回路の消費電力は1.2W,図3の方は0.6Wとなる。よって、比は2:1となる。

(1)
解答群の中で,801℃という高い融点をもつ物質としては,2鉄と3食塩の2つの物質が考えられる。これらのうち,鉄は,銅とともに身のまわりにある一般的な金属であり,硬さや融点など,その性質が互いに類似していると予想することが自然であろう。したがって,問いの物質としては,金属の鉄ではなく食塩を選ぶのが順当である。多くの受験生が2鉄を選んでいた。 実際,鉄の融点は銅よりも高く,1535℃であり,教科書『学校図書』にも,鉄と食塩の融点については写真入りで紹介されている。
(4)
次の各分解反応で,BとCで,ともに酸素が発生する。
A 炭酸ナトリウム→炭酸ナトリウム+二酸化炭素+水
B 水→水素+酸素
C 酸化銀→銀+酸素
D 塩化銅→銀+塩素

〔天体の問題〕

(1)
太陽の直径が何万kmとかいう数字を暗記していなくても 地球はかなり小さいということから判断できる。 教科書や資料集のうしろに太陽系天体の大きさ比較の図があることが多い。 このようなものを利用して、イメージをつかんでいることが大切。
太陽の直径が地球の109倍ということはよくいわれる。109倍なら選ぶのは 最も小さいものしかない。また、金星と地球はほぼ同じ大きさといわれる。 図に金星が書いてあるのだから近いものを選べばよい。詳しくいうと、この図の 金星は地球にかなり近いので、太陽に並んでいる時より3〜4倍に大きく 見えているはず。でも選択肢にこれよりも小さいのがないことから、 選ぶものは1つしかない。
(2)
金星が太陽の手前にあってちょうど新月のように光 っていない面を地球に向けている。平面的でない立 体的な空間理解を求めた問題。これからも天体の満 ち欠けは出題されそう
(3)
図の金星についている矢印を逆にたどると、金星が過去にどこにいたかがわかる。 1週間前は太陽のすぐ左側(=東側)、したがって太陽が地平線に沈んで、 まぶしさがなくなったとき、金星が輝いて見える。
日没に見える金星はよいの明星と呼ばれるので、8つのうち1〜4(よいの明星)の候 補にしぼられる。
つぎに星座との関連だが、時期が6月ということで 地球の位置は春よりも夏に近い。この手の図で夏は夏至の日(6月下旬)を指す (ちなみに春は春分の日)。図から、このときに太陽のある方向にはかに座やふたご座、 オリオン座が位置することがわかる。太陽に近い天体も同じ星座を背景にして 見えることになる。選択肢から選ぶとしたら「ふたご座」しかない。
詳しくいえばこのとき太陽は12星座の中でふたご座の足下に見える。 実際には太陽が明るいので太陽が見えている間は星座は見えないが、 太陽が沈んで空が暗くなるとふたご座は足下を地平線につけて見える理屈である。 そのやや左側(東側)にある金星は太陽に続いて沈みつつあるが、この時ふたご座を 背景によいの明星として輝くのである。
ちなみに、おとめ座は春の星座、したがって逆の秋(9月)に太 陽はおとめ座の近くに輝く。ふたご座は冬の代表的 な星座、太陽は6月ころはふたご座の近くに輝く。 立体的な思考が求められる問題で、苦手な人が多か ったようです。
(4)
ガニメデは木星の衛星。流星は宇宙の塵が大気圏に突入して摩擦で燃えるとき光るもの。アンドロメダ銀河は私たちの銀河系の外の銀河。選択肢の中では北極星だけがみずから光 る恒星である

(1)
顕微鏡観察の操作手順は、 ア→オ→エ→ウ→イ となります。 しぼりでの明るさの調節は基本的に、観察したい物をみつけて焦点を合わせた後に行うのが一般的といえます。しぼりをうまく 使うと明暗の差がはっきりし、より鮮明な像を観察することができるようになります。
(3)
1肺静脈は、肺から酸素を取り込んだ直後の血液を心臓に送る血管で、酸素を最も多く含む血液が流れています
2栄養分は血しょうによって運ばれます

(2)ア
レンズによってつくられる像を作図すると次のようになる。
実像を結ぶ よって、解答は7となる。
(2)イ
レンズによってつくられる像を作図すると次のようになる。
虚像ができる よって、解答は4となる。

(1)
A:裸子植物 B:単子葉類 C:双子葉類の離弁花類 D:双子葉類の合弁花類
(2)
Bの特徴は、子葉が1枚で芽生え、葉脈は平行脈、茎の維管束の並び方は全体に散らばり、根はひげ根である。
(3)
Cに属するのは「アブラナ」「サクラ」の他に「エンドウ」「リンゴ」など Dに属するのは「アサガオ」「ツツジ」の他に「ヒマワリ」「タンポポ」など 52と答えた人が意外に多かったようです。身近に咲いている花を普段からよく観察してみましょう。

(1)
「水蒸気とは目に見えない気体である」ということをしっかりと踏まえてほしい。 したがって水蒸気が浮かんで白く見えることはない。
(2)
積乱雲は激しい雨を短時間降らせることが多い。「積乱雲はおだやかな雨を長時間」が間違い。
(3)
「露」は雨のように水滴が上から降ってきたものでない。 大気中の水蒸気の存在を考えさせる問題です。

12

(2)
バスが加速するとき慣性力により小球は後ろに、減速するときは前に傾く。ここではバスは等速直線運動をしているので、小球には慣性力ははたらかない。よって、解答は3となる。

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弘前学院聖愛高等学校
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