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2013年入試(国語)

解説

問一
傍線部「こんな」は、連体詞で名詞を修飾します。「こんな~時」という構造になりますので、答えは②です。
問二
四字熟語の知識を問う問題。答えの④「無味乾燥」は「おもしろみも風情もないこと。また、そのさま。」という意味です。
問三
傍線部「ない」は、動詞の下に付いているので「打ち消しの助動詞『ない』」だと分かります。選択肢で動詞の下に付いているのものは①しかありません。
その他の選択肢はすべて「形容詞『ない』」です。②「食べたくない」に注意してください。「食べたく(は)ない」と言い換えられます。形式形容詞といいます。
問四
「胸にひびく」という慣用句は、「強い感銘を受け、印象に残る」ことです。設問で「体の一部」という指示がありますので「心」は不正解です。
問五
③「雪国」は川端康成の作品です。郷土の作家の主な作品は覚えるようにしましょう。五所川原市金木町にある太宰治の生家を「斜陽館」といいます。

問一
古語「よし」は誰が見てもよいと認める、不足感のないさまをいうことから、身分が高いことや教養に優れている人を「よき人」という。
本文では、「よき人は、知りたる事とて、さのみ知り顔にやは言ふ。」とあり、知性や教養のある人は知ったかぶりをしないという意味であるので、「今日ののある立派な人」という②が正解である。
問二
「田舎よりさし出でたる人こそ、万の道の心得たるよしのさしいらへはすれ。されば、世に恥づかしきかたもあれど、自らもいじみと思へる気色、かたくななり。」とあり、現代語訳を見ると、「片田舎から都に出てきたばかりの人は、あらゆる方面のことに詳しく知っているような返答をするものである。そうであるから、聞いているこちらが非常に恥ずかしくなるくらい感心させられることもあるが、その本人が自分でもえらいと思っている様子は、見苦しいものである。」となっている。
問題は作者が感想を述べている部分をたずねているので、「見苦しい」にあたる「かたくななり」が正解である。
問四
「田舎よりさし出でたる人」があらゆる方面に詳しいように振る舞うことは、「見苦しい」ことだと考える作者は、この後に、「よくわきまへたる道には、必ず、口重く、問はぬ限りは言はぬこといみじけれ。」と述べ、謙虚であることが大切だとしているので、正解は④である。

問一
「母さん」が何に対して「しかめっ面」をしたのかと、「きょとんとした」の意味を考えると、正解は②
問二 
比喩が何を表しているのかを問う問題。直後の「とぼけた声」がヒントで、正解は④
問三 
「僕」が「声を張り上げた」のは、自分の必死な思いを受け止めてくれない母に対してであって、単なる母親の行動に対してではない。 正解は③
問四 
「まじめな顔」でとんでもないことを言う母の勢いに、このまま押し切られては大変だという気持ちを表している。この件の発端となった「へその緒」は、育生が先生から聞いたことである。正解は①
問五 
「いかしている」という俗語的表現の意味、正解は③
問六 
正解は④  ①は、卵の殻を持ち出したのは「奇抜な方法」を取ろうとしたからではないので誤り。②は、「やれやれ」が表す感情は「うれしかった」にはあてはまらないので誤り。③は、「投げやりになった」が誤り。
問七 
「こういうこと」という指示語の内容を正確に読みとろう。後の母親の会話の中に、育生への強い愛情が語られている。正解は①
問八 
「頷く」という動作は、納得しているという気持ちを表している。ただし、全面的にではないが「思い込むことにした」とあり、自分の中で一定の解決を見いだしている。正解は②
問九 
育生と母の人物像を問う問題。①は「冷静さ」、「息子に遠慮している」が誤り。③は、「遠慮がちにしか母に話ができない」が誤り。
④は、「息子の言うことに耳を傾けず、何が何でも自分の主張を通そうとする」が誤り。母親は、自分の主張を通そうとはしている点は見られるが、息子の話をきちんと聞いてはいる。また、会話にはどことなくユーモラスなムードが漂っている。正解は②

問一 
(1)欲望…不足を感じてこれを満たそうと望む心。正解は④
(2)搾取…資本家が労働者から利益を搾り取ること。正解は②
問二
│ A│ には、三行前に「資源をどんどん使う」とあるので「消費」が入る。 │ B│ には、その段落で「国内で足りなくなったものいらなくなったものを域外に求める」ことが述べられており、8行前に「国内だけのシステムではうまくいかなくなり」とあるので「矛盾」が入る。│ C│ には、直前に「円は無限を表す」とあるので「ある意味を表す記号」という意味の「シンボル」が入る。
問三
脱文は域外転嫁によって海全体が汚染されることの具体例になっている。従って正解は[Ⅱ]
問四
 直前に「人々にデザインとかフィクションを与えて、新しい欲望をかきたてる。そうするといくらでも消費は拡大できるから」とあるので正解は④
問五 
 [Ⅰ]の直後に「自分の国で資源が足りない、エネルギーが足りないとなれば    他の国からもってくればいい」「いろんな国々から資源を持ってくればいい」とある。ここをもとに二十字以内で書く。
問六 
 ここでは自分の国が資源の不足や公害問題に直面することを述べているので正解は①
問七 
 「域外転嫁」とは自分の区域や領域、国などの問題を他人や区域外、国外になすりつけることを言っているので正解は③
問八 
 環境資源問題が最終的に行き着くところを問うている。[Ⅲ]の直前にも内容的にはふさわしい箇所はあるが、字数制限により正解がでる。
問九 
 直後に「無限にどこまでも行けるけれども、表面積は有限」とあるので、正解は③
問十
この段落では 、球の性質を現代社会にあてはめ、地球の資源や環境破壊には必ず限界があり、いずれ逃げ場を失うであろうことを示唆している。よって正解は②
問十一
 ②は、「グロバリゼーションは深刻な事態を解決できる華々しいシステム、無限の可能性を持つ」としたところが誤り。③は「当然の報い、決して逃れることができない」というのが、本文にはない内容。 ④は「グローバル化を止める必要がある」 というのが本文にはない内容。

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