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2011年入試(国語)

解説

問一
☆「都」…の部首は「おおざと」で3画。
① 鋭   ② 建    ③ 充    ④ 肝
① 「鋭」の部首は「かねへん」で 8画
② 「建」の部首は「えんにょう」で3画
③ 「別」の部首は「りっとう」で 2画
④ 「肝」の部首は「にくづき」で 4画
よって、正解は ② となる。
問二
☆「ビシッ」は「擬態語」で、人や物の様子を表す言葉。
④の「キリッ」は寒さの様子を表す擬態語。
①「ガリッ」・②「ドーン」・③「ピュー」は擬音語(擬声語)で、音や声を表している。
よって、正解は ④ となる。
問三
☆森鴎外は、明治時代から大正初期にかけて活躍したした作家であり、当時の二大文豪としては、①の夏目漱石があげられる。
①の夏目漱石の作品としては、④の「坊っちゃん」が有名である。
②の芥川龍之介は、大正時代に活躍した作家で、作品としては②の「羅生門」があげられる。
③の川端康成は、大正時代から昭和時代にかけて活躍した作家で、作品としては「伊豆の踊子」が有名。
④の太宰治は、昭和時代に活躍した作家であり、「 走れメロス」が有名。
よって、正解は(a)は ① で、(b)は ④ となる。
問四
☆「バラバラでいい」の「いい」は「許可」の意味で、「……かまわない」という意味である。

問一
「これ」とは、指示語であり、だいたいは前の部分にその指示内容が書かれている。現代語訳では、「この正体を見破って…」とあるので、前の部分に書かれていて正体が不明のものをさがす。すると、「傘ほどの物(傘ぐらいの大きさの物が)」とあるので、この部分が正解となる。
問二
「起きんも心もとなくて」の部分の現代語訳をみると、(起きるのももどかしく)となっている。そこで、かげかた(人名)がどうして、「起きるのももどかし」かったのを考える。前の部分に警護の武士たちが「この正体を見破って手柄をたてようと、心にかけて注意をしていた」とある。ある夜、かげかた(人名)が寝て待っていたところに、例の光り物がその上を飛んでいったのでかげかた(人名)は「起きんも心もとな」かったのである。よって、正解は③である。
①は「後鳥羽院の期待に応えるのは、これが最後だと思い」などの記述はない。
②は前半部分はよいのだが、後半の「恐怖心におそわれてしまった」がまちがい。
④も前半部分はよいのだが、後半の「徹夜で見張り疲れきっていた」などの記述はない。
問三
「その後人々に告げて」とあるので、「その後」とは何の後なのかを考えてみる。前の部分に「あおむけに寝たまま……射ると手ごたへして、池に落ちる物あり」とあるので、「あおむけに寝たまま……射」た人が、「人々に告げた」と考えることができる。よって、正解は ② である。「かげかた」(人名)以外の①・③・④はあてはまらない。
問四
「年ふり」の現代語訳をみると、「年をとり」とあり、ここでの「とり(取る)」は、「費やす・積み重ねる」の意味で「年ふり」とは「年を積み重ねて古くなった」・「老年になった」となる。よって、正解は ② となる。

問一 
空欄Aには、前の行「豊お兄ちゃんは慌てて横を向き、不貞腐れた態度を取り繕った」というところから「演技」、空欄Bには、三行前の「禁止事項は全部やってみる」前の行の「身体に悪そう」というところから「罪悪」、で正解は④
問四 
傍線部2の二行前の「豊お兄ちゃんは愛想よくこたえる」に対する舌打ちである。三行後に「いつもの緒にいちゃんなら~これじゃ、胸にイチモツありますって告白してるみたいじゃないの」というところから、正解は④
問五 
ママの「詩穂ちゃんを泣かせてはだめよ」という言葉に対して「エヘヘ」「まだたったの四歳だし、何といっても末っ子なのだ」という表現から、自分への待遇に満足していることがわかる。また、豊お兄ちゃんの演技力のなさを批判したり、「たとえ久お兄ちゃんの方がずっと泣き虫」といったりしているところから、二人の兄よりも大人だと感じている面がうかがえる。よって正解は②
問六 
ママの料理について、「量が加減されている」「だから私たちは虫歯ひとつない」「十年間同じ体重を維持している」「パパは成人病にかからない」というところから家族一人一人の健康を考えた何の落ち度もない行き届いた料理であるころがわかる。ただ、完璧すぎて、「禁止事項をやってみる」という計画を実行しようとしているので、②の「何の不満も感じていない」は不適切。③の「だれもまねすることはできない」④の「どんなに忙しくても」は本文にない。よって正解は①
問七 
傍線部7は、庭に掘った穴の様子を人が口をあけた様子にたとえているので「擬人法」傍線部8は、「みたいに」を使ってたとえているので「直喩」よって正解は③
問八 
「禁止事項は全部やってみる」計画をしているのに対して、食事前のきまりは自然に実行している様子が表れている。本文全体から読み取れる子ども達の様子には、①の「卑屈さ」や③の「両親に対してどんなに反発し否定しようとしても」、④の「教訓的」という表現は不適切。よって正解は②
問九 
傍線部10「ああ、身体に悪そう」、前の行の「うっとりして」から普段禁じられている「身体に悪」いものを食べることへの肯定的な心情が読み取れる。よって正解は①
問十 
本文は、両親が外出した一晩の出来事を描いているものであり、④の「子どもが大人へと成長していく過程を描きだしている」というのは不適切。よって正解は④

問一 
「客観的」というのは「誰の目から見ても正しいこと」。本文で述べられいるとおり、『厳然たる「事実」』に認定は難しいのである。
問二 
接続の働きを理解する。
A=しかし(逆説 前の内容と反対の事柄を述べる)
B=さて (話題の転換 新しい事柄を述べるときに使う)
C=このように(まとめ これまでの内容をいったんまとめる働き)
D=だから(順接 前の文との原因・理由の関係を表す)
問三 
「本文中での意味」が問われているので、辞書的な意味を文脈で確認しなければならない。
問四 
P11上に「数学的な論理によるのですから、確かに事実と一体化している」とある。「事実と一体化している」のが最も信頼できるのである。正解は②
問五 
指示語の内容は、大抵の場合、その前の部分を指す。すると「何が事実で何が意見なのか、を見極める必要があるでしょう。」が目に付く。後は二十字以内の制限と文末表現を解答欄に合わせる事を考える。
前半の内容は単なる並列なので「事実と意見」等とまとめることが出来る。「事実と意見を見極める必要がある(15字)」が答え。
最後は指示語に代入して確認すること。
問六 
本文で「事実と意見」がどのように定義されているかを確認。P10に「事実とは誰もが共有できる情報~~意見とは個人的な観点による情報で~共有できないもの」とある。
選択肢の内容をみると①は個人的な意見 ②も個人的な意見 ③は地理学的な事実 ④も歴史上の事実と見なすことが出来る。
問七 
設問で「どういうことか」と問われたら、傍線部の「言い換え」を求めています。だから傍線部にある「解釈」を言い換えている語句を探しましょう。すると傍線部より2行後に『「判断」が入ってしまうこと』とあります。語句の対応性もあります。「解釈」=「判断」で使われています。よって、『何らかの「判断」が入ってしまうこと』が正解。
問八 
「適当でないもの」を答えるので要注意。「事実と事実をつなぐ因果関係は保証できない」のは、事実と事実を結びつける際に人の「判断」が入ってしまうからです。③「それらを事実とする判断の根拠が欠けている」わけではありません。2つの事柄が確かな「事実」であっても、それを結びつける際に「判断」が入るということ。
問九 
テレビでも新聞でも伝えられる情報は有限である。だから報じられる「事実」は、全体の一部分を切り取っただけの「事実」であるということ。
   ①「テレビ局が自己の利益のため」が×
   ②「内容を疑うことなく事実として受け入れなければならない」が×
   ③「視聴者は~信じてはいけない」が×
問十 
③「情報化社会を生きる私たちにとって必要である」が×。本文中では「情報化社会~」ということは書かれていない。

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弘前学院聖愛高等学校
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